OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

HAMILTON 9929 L.L.Bean レディース クォーツ時計の修理

HAMILTONのカーキシリーズは昔はレディースモデルがあったのですが、もう長い間、販売されていませんね。

ということで、少し前に格安で手に入れたHAMILTONカーキ・フィールド・クォーツ L.L.Beanロゴですが、中を開けると完全に錆びていました。

乗せ換えるムーブメント(ETA 556.115)も現在は販売されていないので、これもオークションで入手。ドイツから郵便で2週間ほどかかって本日到着しました。

f:id:OptoEleMech:20200505184149j:plain

内部が錆びて不動のHAMILTON 9929 L.L.Bean

本日届いた、中古のムーブメント。電池が入った状態で届いたのですが、リューズを押しても秒針が動かなくて、少し焦りました。新しいSR621SWに入れ替えると秒針が動き出し、ホッとしました。

しかし、boillat les boisっていうブランドを全く知らないのですが・・・。

調べるとホームページがありました。1923年創業のスイスブランドだそうです。

f:id:OptoEleMech:20200505183458j:plain

しかし、針と文字盤は取り去って、ムーブメントをHAMILTONに移植です。

f:id:OptoEleMech:20200505183534j:plain

文字盤の裏のバーがテンションで押さえつける部品で2か所固定されています。

写真のように横に引っ張り出せば外れます。写真は文字盤が既に外されているので、文字盤の足は見えませんが、矢印の根元の穴から文字盤から丸い棒が出て、フックのような部品のバネ性で抜けないように押さえつけます。

f:id:OptoEleMech:20200505183543j:plain

文字盤側。カレンダーの23日、27日、30日が汚れたり文字が消えかかっていますね。

古い文字盤等は、拭いたりすると危険なので、触らずにこのままにしておきます。

f:id:OptoEleMech:20200505183553j:plain

針を付けて、動作確認します。

夜光塗料も真っ黒ですが、欠けたりはしていないので、これもそのままにしておきましょう。

f:id:OptoEleMech:20200505183601j:plain

錆落としをしたケースに入れて、裏蓋を閉じれば完成です。

f:id:OptoEleMech:20200505183609j:plain

セイコーのマルチケースホルダーは安定していて作業がしやすいです。

f:id:OptoEleMech:20200505183618j:plain

ベルトを取り付けて完成です。

f:id:OptoEleMech:20200505183627j:plain

文字盤のガラスに傷が多く入っていますが、これもとりあえずそのままにしておきます。

f:id:OptoEleMech:20200505183635j:plain

これ以外にカーキのレディースモデルは以下のものを所有しています。

左3つは手巻き式、右二つはクォーツです。手巻きの錨マークなしのモデルが欲しいですね。

f:id:OptoEleMech:20200505192641j:plain

その他のレディースハミルトン