OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

Machinist Calc Pro

久々に電卓の記事です。

以前、旋盤の部品等を輸入する際に、そのサイトで販売されていた機械加工用の計算機「Machinist Calc Pro」という電卓も購入していました。

説明書をパッと見ただけで、ずっと使用していなかったのですが、久々にサイトを覗くと、いつの間にか「Machinist Calc Pro 2」という新しいバージョンが販売されていました。

当時は便利さが良くわからなかったのですが、今一度、何ができるか確認してみました。

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Machinist Calc Pro

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ケースから電卓本体だけを外すことができます。

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本体のみ

当然、普通の電卓として使用できますが、機械加工技術者用なので、その部分をマニュアルを読みながらテストしてみます。

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マニュアルを読みながら機能を試してみます。

基本の単位がインチになっているので、環境設定で単位設定をメートルに変更しておきます。マニュアルの例は全てインチなので、感覚的に分かりにくいです。

そもそもドリルがインチの場合、サイズは番号で呼んだりするので、それを実際の径に換算する機能なんかもこの電卓にはあります。#36のドリルの径は0.1065INCHだそうです。

まずは、4mmのエンドミルを使うということで、直径4mmを設定。

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直径4mm

加工の速度を50m/minに設定。

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加工スピード50m/min

スピンドルの回転数は3,979rpmに設定しなさいという答えが出ます。

エンドミル屋さんのホームページの表と同じ値でした。

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スピンドルの回転数

ただ、自宅のホビー旋盤では、3,979回転も速度が出ないので、スピンドル回転数をMAXスピードに設定します。

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回転数を1800回転に設定

そうすると、加工速度は23m/minに設定すると良いことが分かります。

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加工速度は23m/min

なるほど、なかなか便利かもしれませんね。いちいち換算表を見たり、手計算したりしなくても簡単に答えが得られます。

あと、良く使いそうな便利な機能として、ネジのタップの下穴サイズを出す機能があります。

まず、ネジのサイズをM4の並目(0.7mmピッチ)に設定します。

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ネジサイズを設定

タップの下穴は3.3mmだということが分かります。

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タップ下穴

いつもは一覧表を見て下穴を開けているのですが、その表が電卓の中に入っているということですね。ただ、一覧表はタップのところに常に置いてあるので、それを見た方が早い気もしますが・・・。

自分が一覧表でよく見るのは、六角穴付きボルトの座繰り径と深さですが、それは入っていません・・・。

とりあえず旋盤、フライス盤のそばに置いておくことにします。