OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (13)

2004年のLimited Editionで、手巻きノンデイトのケースサイズ33mmは終了となり、その後はKhaki Field Mechanicalとして手巻きデイト付きケースサイズ33mmが2018年まで販売され続けたという内容を書きました。

そして、2017年の11月に世界に先行して、ハミルトンブティック東京キャットストリートのオープンを記念して導入されたのが、カーキ・フィールド・メカ(H69429931)です。

ケースサイズは38mmだけですが、手巻き式ノンデイトのものが復活しました。

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H69429931

この時はムーブメントはETA2801-2を搭載しています。これは、9415系列のモデルが搭載していたムーブメントと同じです。ETA2804-2が搭載されていると記載されているWebサイトもあるのですが、SHIPSコラボとは違い、こちらはETA2081-2で間違いないと思います。

定価は税抜き53,000円です。

 

ただ、2018年9月でこのH69429931は終了となり、新しくムーブメントにH-50搭載のH69439931へと移行します。デザインは同じで、ムーブメントだけが変わりました。値段は少しアップして税抜き58,000円です。

ETA2801-2は、17石、28,800振動、パワーリザーブ46時間ですが、ETA2801-2をベースに改造したハミルトンH-50は、17石、21,600振動、パワーリザーブ80時間となり、週末にゼンマイを巻かなくても月曜日まで止まらずに動いています。

ただ、自動巻きではないので、月曜日の朝にはゼンマイを巻かないといけないので、手巻きのロングパワーリザーブは不要といえば不要な気もするのですが・・・。

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H69439931

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H69439931

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刻印はH694390となっています。

ETA2801-2を搭載しているのが正統派だとし、また1年弱の販売を希少だということで、H69429931をオークションで高値で販売している人もいますが、H-50は基本的な作りはETA2801-2なので、それほどH69429931は価値が上がるものではないと思います。そもそも最初の9219シリーズの時は、ムーブメントはCal.649(ETA2750)で、21,600振動だったので、振動数は原点に戻ったことになりますね。

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サイズの比較

33mmと38mmのケースサイズの違いは上の写真の通りです。

次回、今までの内容をまとめて、この連載はいったん終了としたいと思います。