OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

Leica(ライカ) NOCTILUX-M(ノクティルックス-M) 50mm f/1.2 ASPH.(その2)

昨日、購入して家に着いたら、日が暮れかけていたので、急いでNOCTILUX-M 50mm f/1.2 ASPH.でテスト撮影した写真をアップしておきます。2枚ともf1.2で撮影しています。

やはりボケ方が特徴的で、オールドレンズっぽさが出ますね。新しい設計のレンズとは違う印象になるのは間違いないです。でも、最近たくさん発売されている安いMマウントのレンズとも似ている感じになるので、このレンズ自体に思い入れがある人向きだと思います。

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NOCTILUX-M 50mm f/1.2 ASPH.

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NOCTILUX-M 50mm f/1.2 ASPH.

これとほぼ同じ構図で、SUMMICRON-M 50mm f/2で撮影したものがこちらです。2枚ともf2での撮影です。NOCTILUXでf2で撮影していないので、あまり比較になりませんね。

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SUMMICRON-M 50mm f/2

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SUMMICRON-M 50mm f/2

一番フォーカスの合っている部分を等倍にまで拡大して確認すると

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NOCTILUX-M 50mm f/1.2 ASPH.

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SUMMICRON-M 50mm f/2

こんな感じで、解像感が違います。NOCTILUXをf2に絞るとどこまでシャープさが出てくるか見ておく必要がありますね。

少し絞るとぐっとシャープになるという説明があるので、解放での幻想的な描写と両方をうまく使い分けると、魅力的な写真を撮影することが出来そうです。

しかし、1966年に設計されたレンズが、現代でも入手困難になるぐらいに人気が出て、人を魅了するというのは、いかに頭を使って設計するということが大事かということを思い知らされます。

現在のレンズ設計では、高速なコンピュータを使い、汎用の光学設計ソフトを使用し、大量に設計を回し、良い解を得るというようなことが行われるのが一般的になっていますが、人が意志を持って構成を考え、少ない計算量で思い描いた設計に仕上げていくという作業がおろそかになっている気がします。

これからはビッグデータの多変量解析やディープラーニングによるAIでは出来ない、創造という部分が差として大きく出てくる時代だとつくづく感じています。

 

Leica(ライカ) NOCTILUX-M(ノクティルックス-M) 50mm f/1.2 ASPH.

今年の2月に発売が発表された次の日に世界限定100本のシルバーのNOCTILUX-M 50mm f/1.2 ASPH.をライカストアで予約していたのですが、日本に入荷する数が少なく、2月末に予約はキャンセルになってしまいました。仕方が無いので限定ではないブラックに予約を変更して、ようやく入荷連絡が来ました。

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Leica NOCTILUX-M 50mm f/1.2 ASPH.

イカのリンク : ライカノクティルックス

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昔のタイプのケースです

1966年に発売されたレンズの復刻版です。当時のレンズは1,757本しか生産されなかったので、入手が困難となっていて、高騰していました。

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特徴的なフード

復刻モデルは、レンズキャップや、マウント側のキャップも特別です。フードも当時の形状を再現しています。シルバーのボタンを押すと、内側の詰めが引っ込みます。

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爪でレンズ側の溝に引っ掛かります

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M10-Rに取り付け

レンズ面に傷をつけたくないので保護フィルターも購入しました。保護フィルターを付けると、オリジナルのキャップが奥まで入らなくなって、すぐに外れてしまいます。

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フィルターとキャップ

 

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保護フィルターとレンズキャップ

フィルターを外さなくてもフードを取り付けられるのですが、レンズキャップをつけるのは指が入らなくて困難です。

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フードはつけられます

フードも持ち歩くにはポーチか何かが無いと困りますね。

LFIのバックナンバーを貰いました。

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LFI

元々、「M型ライカの教科書」をおまけで付けてくれそうだったのですが、既に購入して持っていたので、代わりにライカの雑誌の「LFI」を貰いました。

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M型ライカの教科書

 確かにM型ライカを初めて購入した人が読むにはちょうど良い本だと思います。僕は、後半の現行Mマウントレンズの紹介を読みたかったので、購入しました。

純正と純正以外のMマウントレンズが整理されているので、とても便利です。


 

 

ORIENT Mako XL(その3)

ORIENT Mako XLのブレスレットのサイズを調整しましたが、風防が平面のミネラルガラスなので、高級感がありません(高級な時計ではないので当たり前なのですが)。

そこで、サファイアクリスタルの反射防止コート付きのダブルドーム風防をeBayで購入してみました。

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怪しいデザインのパッケージ

サイズは合っていると思いますが、交換してみるまで安心できません。

とりあえず、パッケージを開けて中を確認してみました。

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中はこんな感じです。

Mako XLの横に並べてみると写真では小さく見えますが、サイズはほぼ合っているようです。

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横に並べてみます

今日は出張から戻ってきたばかりなので、これも来週交換しましょう。

来週末は忙しくなりそうです。

 

続きはこちら

optoelemech.hatenablog.com

トゥールビヨン

最近は、トゥールビヨンを搭載した時計がかなり安く販売されるようになってきました。と、言っても、まだまだ高いので、こんなものを購入しました。

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トゥールビヨンのプラモデル

ダヴィンチシリーズというプラモデルの14番目のものです。レオナルド・ダ・ヴィンチが発明したものをプラモデルにしたシリーズなのですが、途中でダ・ヴィンチとは関係ないものも含まれるようになったようです。このトゥールビヨンブレゲの発明ですからね。

元々はイタリアの有名なプラモデルメーカーのイタレリ社から販売されていたもののようですが、現在は韓国のメーカーが販売しているようです。金型を買い取ったのでしょうかね?

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韓国語の注意書き

組み立てると、テンプが回転しながら動く様子が見られるみたいですが、今週末は忙しいので、来週末ぐらいに組み立ててみようと思います。

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ルビーっぽい色の部品

amazonで購入することができます。 

また、普通の時計もあります。

 

これは「大人の科学」の棒テンプ式機械時計に似ていますね。amazonでは、プレミア価格で取引されています。

otonanokagaku.net

 

 

 2021年6月15日:製作記を追加

optoelemech.hatenablog.com

撮り比べ

先日、アジサイをフラワーショップで購入したので、色々なカメラで撮り比べてみました。

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カメラ撮り比べ

まず、先日、目測では上手く撮影できなかった7Artisansのf5.6/35mmをライカ純正の電子ビューファインダーのビゾフレックスを取り付けて撮影。

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M10R+7Artisans f5.6/35mm+Visoflex

なかなか良い絵が撮れましたが、f5.6でもフォーカスがあっている部分もそれほどくっきりしていません。背景のボケも少しうるさい感じです。

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7Artisans f5.6/35mm

ただ、2万円のレンズでここまで写れば上出来です。

これを純正SUMMICRON-M f2/35mm ASPH.で撮影すると、こうなります。

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SUMMICRON-M f2/35mm ASPH.

Nikon D500+AF-S Nikkor 50mmf1.8だと

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AF-S Nikkor 50mm f1.8

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HASSELBLAD Carl Zeiss CF Distagon 50mm f4 T* FLE

ん~、好みの問題ですね。

ついでに、HASSELBLAD 503CWにポラロイドバックを取り付けて、フジフィルムのピールアパートタイプのインスタントフィルムFP-100Cをつけて撮影。

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503CW

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ポラロイドバック

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ファインダー

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現像後

どれが良いとかは特になく、完全にこれは、好みの問題ですね。

同じレンズでも、カメラによって変わりますし、光の入り方でも色々変わります。

 

TIMEX 手巻きキャンパー(Camper)の修理

TIMEXキャンパーの歴史を紹介しましたが、所有している黄色い針の手巻きキャンパーが見つからなかったので、白色の針の手巻きキャンパーしか紹介できていませんでした。

今日、時計を保管している箱の中を探して、ようやく見つけ出しました。

元々調子が悪かったので、ついでに修理することにしました。

ということで、今回は、ネットにほとんど情報の無い、手巻きキャンパーの中身を紹介することができます。

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黄色い針の手巻きキャンパー

プラスチックもかなり劣化しています。裏は、「ASSEMBLED IN PHILIPPINES」「AB」「WATER RESISTANT」の文字があります。

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ちなみに白色の針の真ん中の文字は「71」でした。ロットナンバーでしょうかね。

さて、BENRUSのディスポーザブルウォッチ同様、裏蓋はボディ一体で外れないので、分解するには風防を外します。

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風防の取り外し

分針と秒針の先端は文字盤側にカーブしています。

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針の先端は曲げられています

リューズの外し方に悩みましたが、文字盤の隙間から軸を見ると、切り欠きが付いていたので、先端が細いヤットコで軸を挟んで、リューズを回すと取れました。

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リューズ

文字盤とムーブメントは文字盤の足を折り曲げて固定してあります。

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ムーブメント

全てが使い捨ての作りになっています。

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ムーブメントの取り出し

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文字盤側

ヒゲゼンマイが外側で重なってしまっています。

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ヒゲゼンマイ

重なりを直して、少し修正して歯車を洗浄し、注油して組み立てなおしました。

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元に戻します

ムーブメントの上に書かれている文字は「B3N」「NO(0) JEWELS UNADJUSTED」「TIMEX」「PHILIPPINES」です。

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ムーブメント上の文字

組むのは結構難易度が高いと思います。価格を安くするために、部品点数を少なくしているので、1枚の板だけで全てを固定しています。よって、全部の歯車の軸を1枚の板の穴に一気に入れる必要があります。

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文字盤取り付け

歩度を合わせますが、石なしのムーブメントなので、軸がすり減っているのか、姿勢差がかなりあります。適度なところで調整終了。

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チェック

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姿勢差が大きい

リューズのネジ部にネジロックを塗布して、簡単にリューズが取れないようにしておきます。

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ネジロック

ケースの内側はほとんど劣化していません。

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ケース

文字盤の隙間からヤットコで軸を固定し、ネジロックを塗ったリューズをねじ込みます。

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ケースに入れてリューズを固定

風防を取り付け、ナイロンベルトを付けて完成です。

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完成

かなり簡素な作りのムーブメントでしたが、1980年頃の大量生産の格安ムーブメントはこんな感じなのかもしれません。

飾り気がないところがこの時計にピッタリだと思います。