OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

シチズン シリーズ8 890メカニカル

本日、2024年3月21日に発売になったシチズン シリーズ8 890メカニカル シリーズですが、その前の880メカニカルのGMTに続き、どこかで見たデザインになってきていますね。シリーズ8が2021年にリブランディングされた時から、またシチズンが機械式に本格的に力を入れ出したのかなと気になっていたのですが、結局こういう路線になるしかないのでしょうか。

ブランドのコンセプトは「シンプルかつモダンに。飾るのではなく削ぎ落とす。「引き算の美意識」をデザインテーマに、シチズンのモノづくりに対する無限の可能性を伝える機械式時計ブランドです。」となっています。

最初に出た3機種はシンプルなものが多かったのですが、880、890は少し傾向が変わってきた気がします。

 

890メカニカルのデザインは好みなのですが、8角形のベゼルがロイヤルオークっぽいですね。

NB6060-58L: CITIZEN | シチズンウオッチ オフィシャルサイト

Series 8 890 Mechanical (NB6060-58L) (シチズンホームページより)

回転インナーベゼルのデザインも含めると、ロイヤル オーク オフショア ダイバーに雰囲気が似ています。

 

ロイヤル オーク オフショア - 15720ST.OO.A027CA.01 - Audemars Piguet

 

ロイヤル オーク オフショア ダイバー  (Ref. 15720ST.OO.A027CA.01)
(オーデマピゲ ホームページより)

文字盤の雰囲気も四角いブロックのようなデザインなので、ロイヤルオークにも似ているのですが、細かい線の組み合わせの感じでは、IWCのインヂュニアの方が似ています。

IW328903-インヂュニア・オートマティック 40

IWC インヂュニア・オートマティック 40 (IW328903)
(IWCホームページより)

ちなみにシリーズ8の880は、このようなデザインです。GMTでこの色と言えば、通称バットマンと呼ばれているアレですね。

NB6031-56E: CITIZEN | シチズンウオッチ オフィシャルサイト

Series 8 880 Mechanical (NB6031-56E)
(シチズンホームページより)

シチズンにはもう少し独自のデザインで頑張ってもらいたいものです。

 

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (32) 2004年 Khaki Limited Edition

2004年に復刻されたKhakiについて詳しく書いておきます。過去に少しだけ文章で紹介していました。以下のリンクを参照してください。

33mmのノンデイトのKhakiは、2003年で生産終了となりました。要望が多かったのか、2004年に9415Aの復刻版が限定で販売されました。モデルナンバーは、黒文字盤がH73319833で、茶色の文字盤がH73319993です。当時の定価が税抜き28,000円(5%消費税込 29,400円)でした。

H73319833黒文字盤

H73319833

付属品

正面

文字盤の6時の横に「331」という番号が入っています。

331

ストラップの型番は「H600733103」です。

 

ストラップの型番

H73319993茶色文字盤

H73319993

付属品

こちらは独特な文字盤の色で、この限定品でしか見ることができません。HAMILTONのロゴは当時のデザインです。ブラックにはKhakiの文字がありませんが、こちらにはあります。

正面

6時位置の横の文字は「930」です。

930

ストラップの型番は「H600733104」です。

ストラップの型番

箱のデザインは、昔のデザインを用いていますが、一回りサイズが大きくなっています。

 

HAMILTON Khakiのまとめページはこちら。

 

EURAILのデュアルタイム時計

10年以上前に、ヨーロッパ旅行をしたときにユーレイルパスを使ったのですが、その時にアンケートに答えたら、この時計が記念品として送られてきました。

机の上に置いてあったのですが、先日電池が切れてしまいました。

ノベルティ

ということで、電池交換しましょう。

裏に2本のネジがありますが、電池ボックスは真ん中のスタンドの裏にあります。

スタンドを上げると電池ボックスのネジが見えます。

電池を入れるところ

蓋を開けてみると、LR44が1つだけ入っていました。電池を入れる場所にCLOCK、LIGHT、LIGHTと記載があります。CLOCKのところだけ電池が入っていたので、以前電池交換した際に、ライトは使用しないから、その2か所には電池を入れなかったのだと思います。

LR44

とりあえず、またCLOCKのところだけ新しい電池を入れて時刻を合わせました。左側が日本の時刻で、右がDUAL TIMEで好きな時刻に設定できます。

僕は、仕事でやり取りするアメリカ西海岸のPST(太平洋時間)に設定しています。

復活

今ではユーレイルのロゴも新しくなってこのブルーのロゴではなくなりましたが、気に入っているので使い続けます。

スタンド

数年前に液晶の表示が変になったので、分解して確認したところ、液晶と基盤を繋いでいるフレキシブルケーブルが劣化して所々剥がれてしまっていました。

導電ペンと細い導線で修理してありますが、今のところ問題ありません。

 

 

スイスの駅の時計とモンディーン ストップ・トゥ・ゴー(MONDAINE STOP2GO)

昨年末に行ったスイスのサン=ティミエの駅で、有名なホームの時計を動画で撮影してありました。

スイス連邦鉄道(SBB)の時計

St-Imier

 

1944年にハンス・ヒルフィカー(Hans Hilfiker)というスイスの技術者がスイス連邦鉄道のために設計したものです。正確な時刻を維持するために、マスターの時計からの信号を1分おきに受信し同期を取ります。

この動きが特徴的で、秒針は少し早く動いていて58秒で1周します。12時の位置で2秒間停止し、同期信号で分針が1分進むと同時に秒針がスタートします。

動画を貼り付けられないので、連続写真を載せます。

秒針が12時の位置に近づきます

12時位置で2秒停止します

分針が1分進みます。

秒針も動き出しています

秒針はスイープ運針で、ステップ状ではなく連続的に回ります。58秒で1周するので、秒針は少し進んでいる状態です。長針はステップ運針で、1分毎に動きます。

秒針を交流モーターで回しているので、昔の商用電源の周波数のバラつきの許容値内でも秒針が間に合うように2秒の停止が設定されていたようです。つまり、商用電源の周波数が許容値ギリギリで遅い場合は2秒の停止はほとんどなく、ほぼ1分で1周することになります。現在の商用電源の周波数はかなり正確ですから、どの駅で見ても2秒ぐらいの停止になっています。

駅の時計は、スイスのモバタイム(Mobatime)が製造しているようですが、1986年からモンディーン(MONDAINE)が許可を得て同じデザインの時計を個人向けに販売しています。

そして、この鉄道時計の動きを再現した時計が、モンディーン ストップ・トゥ・ゴー(MONDAINE STOP2GO)です。

MONDAINE STOP2GO

ただ、秒針はスイープ運針ではなく、6振動の機械式時計のように1秒間を3分割で細かく動きます。

この独特な動きを実現するために、各針は機械的に連動していません。側面のプッシュボタンで、針のゼロ位置を設定し電気的に連動させます。

プッシュボタン

クオーツ式のクロノグラフの電池が切れた時も、クロノグラフ針のゼロ位置を調整する必要があるのと似ています。

壁掛け時計もあって、駅の時計とそっくりですが、そちらはストップ・トゥ・ゴーの動きをしないようです。ウォールクロックこそ、頑張って再現させてほしいと思います。

 

腕時計のモデルもデザインは似ていてもストップ・トゥ・ゴーの動きではないものもあるので、注意してください。また、STOP2GOには41mmサイズと、34mmサイズがあります。ストラップはグレープビーガンレザーバンドという廃棄される葡萄の皮を再利用してつくられたものです。

 

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CASIO G-SHOCKのノベルティ

昨年末のキャンペーンで、G-SHOCKノベルティが色々貰えましたが、MR-Gを購入した際の特典としてこれを貰いました。

豪華な箱

ウォッチピローセット

同封されていた説明書によると、G、S、Cはメタルバンドモデル用で、Oは樹脂バンドモデル用とのことです。DバックルだとOの中にバンドを通せないからということのようです。それ以外の -、H、Kはディスプレイとしてお楽しみくださいということで、時計を乗せることはできません。

ということで、説明書通りに時計を乗せてみました。

こうなります

左から

メタルG-SHOCK:GW-M5610U-1JF

MR-G:MRG-B5000BA-1JR

通常の電波G-SHOCK:GMW-B5000MB-1JF

フルカーボン:GCW-B5000-UN1JR

 

G、S、O、Cだけ時計を乗せる上の部分が斜めになっているので、時計を乗せていないときは文字の高さが一定でないのが気になります。

時計なし

以前からGはノベルティとして存在しましたが、ウォッチピローとして使えない文字も追加して、「G-SHOCK」を作成するとは思いませんでした。

 

こちらは以前の「G」だけのウォッチピローの記事

 

 

台北101

台湾に出張に行っていたので、更新が開いてしまいました。

帰国前に少し時間があったので、台北101に寄って、時計店を見てきました。

台北101

台北101は2004年に完成し、地上101階建てで、高さは509.2mです。2007年7月にドバイのブルジュ・ハリファに抜かれるまでは、世界一高いビルでした。ほとんどはオフィスですが、6階まではショッピングモールがあります。

もう春節ムードです

ショッピングモール部分は、このような感じです。

ショッピングモール部分

入っている時計・宝飾ブランドをホームページから引用すると以下の通りです。

時計・宝飾ブランド

3大時計ブランドが同じところで販売していることはほとんど無いのではないでしょうか?あとランゲ&ゾーネがあれば5大ブランドが揃うことになるのですが、ありませんでした。

日本だと、ゼニス、ハミルトンなんかがデパートには良く入っていますが、ありませんでした。

上の一覧は「インターナショナル・ジュエリー&ウォッチ」で出てくるブランドですが、なぜかswatchは出てきません。あとワインダーのSwissKubikも店舗があります。

なぜか除外されているswatch

パテックフィリップの店舗は、フロアガイドには世界最大店舗のマークが付いていましたが、スイス本店のサロンよりも大きいような感じはしませんでした。

パテックフィリップ

店舗の前にはオブジェがありました。

オブジェ

以下、店舗の写真を並べます。

IWC

HUBLOT

ヴァシュロン・コンスタンタンジャガー・ルクルト

SwisKubikに置いてあった金庫型の時計保管庫

ブライトリングのブティックは台湾にここしかないようです。

ロンジン、ブライトリング、ピアジェ

チューダーはロレックスの隣にあります。同じ販売店が経営しているようです。

TUDOR

タグ・ホイヤー

タグ・ホイヤー

地下にswatchがあります。

SWATCH

2024年辰年コレクションが展示してありました。

2024年モデル

隣にはTISSOTがあります。

TISSOT

オーデマピゲも入っています。台湾にはここ以外にすぐ近くの、遠東百貨店の信義A13という店舗の1階にもブティックがあります。

オーデマピゲ

ショパール

ブレゲ

ブランパン

SHHは時計販売店のようです。いくつかのブランドを取り扱っています。フランクミュラーも置いてありました。

SHH

ということで、台北101に行くとほとんどの有名な時計ブランドを一気に見ることができます。免税手続きもビル内で出来るので、非常に便利だと思います。

 

 

スイス旅行(その13)ゼニス(Zenith)

ル・ロクルの駅から数百メートル歩いたところにゼニスの工場があります。

経路

工場見学はゼニスのホームページから予約できます。

www.zenith-watches.com

朝9時から昼過ぎまで3時間以上かけて説明してくれます。予約時にはお客様駐車場で待ち合わせと書いてありましたが、実際にはゼニスのブティック内で待ち合わせでした。

 

ゼニスのブティック

少し早く着いたので、ブティックでも見て待っていようと思って入っていったのですが、工場見学の参加者か聞かれ会議室に案内されました。

ZENITH

ブティックは2階です。

2階

他の参加者が来るまでの間、コーヒーを飲んで待ちます。

コーヒー

クロワッサンも出てきました。

クロワッサンも

会議室で、簡単に会社の歴史等のプレゼンテーションを聞いた後、ツアーのスタートです。受付横の扉が工房に繋がっています。

スタート

説明員について、工房内を移動していきます。

移動

ムーブメントの簡単な説明。

ムーブメント

研究開発センター内で、3D-CADでどのようにムーブメントを設計しているかの説明を設計者から直接聞きます。設計者は数名しかいないようです。(2人だったか、4人だったか、そんな人数です。)

R&D

歴史をもう一度ざっと説明を受けて、各工程の説明を聞きます。

歴史

 

建物を移動

壁には、ZENITHの文字と、創業者のジョルジュ・ファーブル=ジャコ(GEORGES FAVRE-JACOT)の頭文字のG.F.J.が並んでいます。

実際に時計を加工している工房内に入って見学ができます。

工場内

打ち抜き用のパンチの説明を聞いて、実際に機械で加工実演してくれました。

パンチ

そして、有名なシャルル・ベルモ(Charles Vermot)の屋根裏部屋を見学することができます。

屋根裏部屋

クオーツ危機に直面したゼニスがエル・プリメロを含む機械式時計の生産から撤退し、製造設備も破棄するように親会社から命じられた際に、シャルル・ベルモが製造に必要な型等を屋根裏部屋に隠して置いておいたことにより、再生産が可能となったという、その屋根裏部屋です。

屋根裏部屋

詳しいことは、Webの記事を読んでください。

 

治工具

治工具類

引き続き工房内を見学します。

工場内

最後に博物館的な展示を見て、ファクトリーツアーは終了です。

博物館

その後は、併設されているブティックでセールスの人に説明員がバトンタッチされ最新の時計を見せてもらいます。

ブティック

このブティックには特別なモデルがあります。

マニュファクチュールエディション

それが「クロノマスター リバイバル マニュファクチュール エディション」です。

 

2018年11月にかの屋根裏で発見された、プロトタイプの文字盤を復刻したモデルで、ゼニスは子のブティックを訪問した人だけが買えるモデルとして、販売を開始しましたが、すぐにコロナウィルスの影響で工場が閉鎖となり、販売が中止されました。

僕は、その頃、工場見学に行って購入しようと計画をしていましたが、コロナによって旅行が出来ない状況になってしまいました。

その後、暫定処置として一部地域でeコマースでの販売を開始しました。僕は、日本でゼニスがeコマースを開始して、このモデルが販売されると知って、すぐに購入しました。そして、今回、里帰りが実現しました。

セールスの人にどうやって入手したのか聞かれたので、コロナの間、eコマースで購入したことを説明しました。ネットで購入できたのはわずかな期間だけだったみたいで、少しだけしか販売しなかったようです。

里帰り

現在は、またオンライン販売は終了して、ここでしか買えないようになっていると聞きました。

そもそもゼニスって年間生産本数が少ない会社です。年間2万5千本ぐらいしか生産していないようです。工場の従業員も数百人程度とのことでした。

 

これで、今回のスイス旅行の時計関連の見学は終了です。

いつも通り、ほとんど文章が無く博物館や工房内の写真は極力省いた記事となりました。この一覧の記事によって興味をもってもらって、訪問方法や、行き方を詳しく知りたくなった方は気軽にコメントをください。