昨日、購入して家に着いたら、日が暮れかけていたので、急いでNOCTILUX-M 50mm f/1.2 ASPH.でテスト撮影した写真をアップしておきます。2枚ともf1.2で撮影しています。
やはりボケ方が特徴的で、オールドレンズっぽさが出ますね。新しい設計のレンズとは違う印象になるのは間違いないです。でも、最近たくさん発売されている安いMマウントのレンズとも似ている感じになるので、このレンズ自体に思い入れがある人向きだと思います。
これとほぼ同じ構図で、SUMMICRON-M 50mm f/2で撮影したものがこちらです。2枚ともf2での撮影です。NOCTILUXでf2で撮影していないので、あまり比較になりませんね。
一番フォーカスの合っている部分を等倍にまで拡大して確認すると
こんな感じで、解像感が違います。NOCTILUXをf2に絞るとどこまでシャープさが出てくるか見ておく必要がありますね。
少し絞るとぐっとシャープになるという説明があるので、解放での幻想的な描写と両方をうまく使い分けると、魅力的な写真を撮影することが出来そうです。
しかし、1966年に設計されたレンズが、現代でも入手困難になるぐらいに人気が出て、人を魅了するというのは、いかに頭を使って設計するということが大事かということを思い知らされます。
現在のレンズ設計では、高速なコンピュータを使い、汎用の光学設計ソフトを使用し、大量に設計を回し、良い解を得るというようなことが行われるのが一般的になっていますが、人が意志を持って構成を考え、少ない計算量で思い描いた設計に仕上げていくという作業がおろそかになっている気がします。
これからはビッグデータの多変量解析やディープラーニングによるAIでは出来ない、創造という部分が差として大きく出てくる時代だとつくづく感じています。