実家の本棚に古い本が何冊か残してありました。
まずは、1984年発行の「森 巧尚のBASIC MAGIC」マイコンBASICマガジン別冊で、ゲームのBASICプログラムを解説しながら少しずつ仕上げていくという内容です。
MSXを対象としていたみたいです。当時、家にあったのはNECのPC-6001だったので、BASICプログラムの勉強のために購入したのだと思います。
次は、「月刊エンター」創刊号。創刊号だったので買ってみただけで、おそらくこの1冊しか買わなかったと思います。
裏表紙はSONYのMSXマシン、「HiT BiT」の松田聖子の広告です。MSXマシンって、共通規格のマシンなので、各社、デザイン等で違いを出すしかなかったんだと思います。
懐かしい、パイオニアのレーザーディスクを搭載したパソコンの広告がありました。基本的にはMSXパソコンなのですが、独自の拡張により、レーザーディスクを制御でき、スーパーインポーズもできるというものです。
ゲームセンターのレーザーディスクゲームから移植したタイトルもありました。レーザーディスクゲームとは、動画をレーザーディスクで流してそれにパソコンの映像を合成して構成されたゲームです。次にどうするかを選択すると、それに応じた次のシーンが流れ出すというようなアドベンチャーゲームのようなものや、実写やアニメーションの上にスーパーインポーズされたキャラクターを操作して遊ぶものがありました。
動画をパソコンから再生するまでの記憶容量や、処理スピードが無かったので、動画はあらかじめ用意されたレーザーディスクの動画を利用するというものです。
あと、雑誌は見つからなかったのですが、ゲーム雑誌のPiOの付録のソノシートが大量に出てきました。
当時、インターネットも無かった時代は、雑誌に掲載されたプログラムリストを紙面を見ながら手打ちするのが当たり前でした。マシン語なんて、単なる数字の打ち込みなので、各行ごとにチェックサムで入力を確認しながら、打ち込むというスタイルでした。打ち込んだプログラムはカセットテープに保存して繰り返し遊ぶというのが定番でしたが、打ち込む時間が大変だったのです。
そこで、当時の安価な本への音声の付録手段である、アナログレコードのソノシートがパソコン雑誌にも付くようになりました。
そして、しばらくして、フロッピーディスクが付録で付くようになり、CD-ROMへと移り変わるのでした。
テレビのパソコン番組の「パソコンサンデー」では、副音声でプログラムを流していました。