OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

Rollei35の部品製作(その1)

プラスチック部分をまず作成してみました。

CADデータを少しずつ修正したので、CNC加工用のG-CODEを出力しておきます。

まず、材料となる適当なサイズの黒POMを材料BOXから探し出して、旋盤に取り付けます。

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転がっていたPOMを把持

ラチェット部の外径より少し大きめに加工し、軸は最終の径の6.35mmに合わせて加工しておきます。

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外径を加工

フライス盤に取り付け、位置を合わせて、作成してあったG-CODEを読み込ませて加工します。

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フライス加工

少しゆっくり目に設定して加工したので、1時間程度かかりました。

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加工完了

とりあえず、オリジナルの部品と比べてみます。

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並べて比較

バリをちゃんと取っていないので、少し汚いのですが、問題なさそうです。

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上から

カメラに入れてみて、動作するかを確認します。

製作した部品をカメラにセットして、手で回してみます。しっかりラチェット部がかみ合って、巻き上げることができます。

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セット

巻き上がると、白いパーツがカチャっという音がして、それ以上巻き上がらないように回転をストップします。

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カメラに取り付け

本来はこの時点で、巻き上げレバーを話して、スプリングの力で逆回転して元の位置に戻ります。手で逆回転させると、かみ合っていた部分がテーパーで乗りあがって回すことができます。

おそらく、ちゃんと機能しているようなので、問題なさそうです。

次はギアを真鍮で製作して、この部品と組み合わせます。ギアの角度とズレないように注意しないといけませんね。ただ、それほどシビアではないので大丈夫だと思いますが・・・。

ギアを加工する際の回転テーブルは、手動品しか持っていないので、失敗しないように慎重に作業しないといけません。一つの歯を失敗すると全部やり直しになってしまいます。

さて、失敗せずに完成させることができるでしょうか?