OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

Rollei35の部品製作(その2)

今日はギア部を製作しました。

材料を旋盤にセットして、バイト先端の径の調整をします。

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真鍮棒

少し削って、マイクロメーターで径を測定して、DRO(デジタルリードアウト)にこの数値をセットします。

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計測

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DRO

ギア部の外径と軸の部分を加工したら、真ん中の穴を開けます。

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ギアの外径と軸を加工

こんな感じに加工完了。

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ギアのブランク材

ギアを加工するために、回転テーブルを準備します。

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回転テーブル

ギアの歯数が24なので、15度単位に合わせられるように割り出し盤をセットします。

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24歯

回転テーブルの回転軸の中心に先ほど旋盤で加工したブランクの芯を出しておきます。

まぁ、10ミクロン程度まで入っていれば問題ないでしょう。(テーブルを回すのが大変なので、途中で疲れて、必要以上に精度を出すのをやめました。)

 

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軸出し

ギアカッターで、ロータリーテーブルを15度単位で回しながら、歯を加工していきます。

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ギアカッター

歯の加工が完了したら、プラスチック部品と組み合わせる部分を加工します。

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組み合わせ部

バネを引っかけるためのピンを取り付ける1mm径の穴を開けます。

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バネを掛けるピン用の穴

1mmのピンも製作。

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ピン製作

ピンを打ち込みます。

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ピン

プラ部品の溝を加工します。周りの真鍮のリングは固定するための治具です。

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プラ部品の加工

これで、ギアとプラスチックの部品の両方が完成しました。

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完成

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反対面

両方の部品を組み合わせるとこのようになります。

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組み合わせ

スプリングの片方をピンに掛けます。

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バネ

ばねに適当なテンションを掛けて取り付けてみます。

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カメラに取り付け

巻き上げて、レバーが戻ってきたときに、下の写真の白いパーツが青色の矢印の方向に入り込むようにギアの位置を調整して、問題なく動作することを確認。

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ギアの位置を調整

感触的にもそれほど違いは無いので、問題なく使うことが出来ると思います。

ということで、動作確認はできたので、製作したパーツは取り外して、自分のカメラには元の部品を戻しておきます。

これで、今回の新規でのRollei35の巻き上げ部の部品作りは完了です。