昨年10月に「ニッコール千夜一夜物語 I」を紹介しています。2021年9月刊行でした。
今回は、第四十一夜から第八十三夜までが掲載されています。現在、Webでは第八十一夜までしか公開されていません。前書きにも書いてあるのですが、Webでは公開前のものも掲載しているとのことです。
ちなみに、第八十二夜は「AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm f/3.5-5.6G(IF)」で、第八十三夜は「IX-NIKKOR 30-60mm F4-5.6」です。
この本はレンズ設計者がレンズ1本1本を設計や製造の観点から解説しているので、収差がどのように補正されていて、どこに設計的な工夫や限界があるのか等が詳細に解説されています。かなり専門的な内容が含まれているので、理解するには光学設計やレンズ製造の技術をある程度理解していないと難しいと感じるかもしれません。
個人的には、光学業界で25年以上働いているので、こういう本は安心して読むことができます。カメラ雑誌等の解説は間違っていることがよくあるので、「そうじゃないんだよ」とたまに言いたくなることがあります。
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