OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

シャッタースピードテスターの製作(その10)

前回、Rollei35の1/500のシャッター速度は、かなり遅いという結果だったので、光量をちゃんととらえて、最大光量までの中間で時間を計測して、積分光量を考慮する必要があるのではないかというところまでで終わっていました。

トランジスタ技術の最新号を読んでいたら、「実験ではじめる光と光センサの世界」という連載が先月号からスタートしていることを発見しました。記事の内容は、現在やっていることの基本となることなので、記事を読んで、光量に対する線形性が良さそうな、フォトダイオードを使用してみることにしました。

トランジスタ技術は4月10日発売で、秋月電子の通信販売で、フォトダイオードを発注して、土曜日には届きました。

ということで、早速、実験してみました。

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フォトダイオード

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トランジスタ技術 2022年5月号

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連載

いつも通り、ブレッドボードで回路を組んで、テストしてみます。

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簡易セット

横の一目盛りは400usです。高さの中間で読むと1.8msecぐらいなので、理論的な1.95msに近いですね。

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1/500

もう一度、測定してみます。

んっ?、2.3msecぐらいに伸びました。

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1/500

更にもう一度、違いが分かりにくいのですが、下がり始めが少しわずかに遅くなっています。

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1/500

もう一度!2.5msecに伸びました。

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1/500

確かに、立ち上がり、立下りに400us以上を要しているので、カーブの考慮は必要そうです。ただ、それ以上にシャッターのスピードのばらつきが大きすぎますね。メンテナンスをしないとダメそうです。

今まで使用していたハネウェルのセンサは、反応すると一気にアウトプットが立ち上がるので下のような状態でした。一目盛りが4usなので、1usぐらいで立ち上がってしまっています。

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ハネウェルのセンサ

光量のカーブを捉えるには、アナログサンプリングして後処理をしないと計算ができないので、少し考えないといけませんね。