少し前にLIGHT LENS LAB M 50mm f/2が通常販売が開始されました。以前、LIGHT LENS LABの35mmを購入して好印象だったので、50mmも購入しました。
今回は、ブラックにしました。
35mmの記事はこちら
箱やケースは35mmと同じです。
35mmは、ライカの>初代ズミクロン35mmの復刻版で、一連の復刻プロジェクトを実施している中国の投資家・周氏の名前から「周八枚」と呼ばれています。
今回の50mmは、軍用ライカ向けに少数生産された「50mm F2」の復刻レンズです。軍用ライカKE-7Aに供給されたレンズで、ERNST LEITZ CANADAの略のELCANとレンズに刻印が入っていたので、通称「エルカン」と呼ばれています。
そして、この復刻レンズは、「周エルカン」と呼ばれています。4群4枚という簡素な光学設計なので、同じ時期に販売されていたズミクロン50mm F2と比較されてることが多いようです。製造本数は約550本ということですが、そのためだけに新設計されているので、単なるコストダウンというよりは、軍用なので過酷な環境でも耐えられるように張り合わせレンズを使わないように設計したということなんだと思います。
このような希少なレンズは、今購入しようとすると非常に高額なので、このような復刻は歓迎です。
外観
ボディは少しだけグレーがかっています。梨地も控えめで表面がつるっとした感じです。
フードもC42-LS.39Fの復刻のL-S39が販売されています。ねじ込み式です。
カメラに付けてみるとこんな感じになります。
「周八枚」と一緒に撮ってみました。やはり「周エルカン」のボディがグレーがかって写ります。本物の写真を見ると、もう少しマットなブラックの方が正しいような気がします。
実写
少しだけ撮影してみました。開放F2です。
比較のズミクロン50mm F2
全体的に見るとあまり違が無いように見えますが、中央上部のボケの部分を拡大すると、周エルカンのボケ方が少しウルさい感じです。
ただ、左上部のところは、ズミクロンもかなり暴れています。
これをLeica Noctilux(ノクティルックス) M50mm F1.2 ASPH.で、F2に絞って撮影したらこのようになります。
左上のボケもかなりトロトロになりました。全体的に水彩画で水でボカしたような描画です。
背景の距離や形によって、各レンズのボケ方も変わってくるので、被写体によって使い分けるのが良さそうですね。ただ、実際は同じ画角のレンズを何本も持ち歩くことはないので、その時の気分で持ち出すことになると思います。