HAMILTONが昨年、W10を復刻して"カーキ パイロット パイオニア メカ"として販売しています。いちおう僕も購入して、保管したままになっていました。秋が近くなってきたので、ブレスレットタイプ以外の時計も出して、順番に着けていこうと思います。
グレーナイロンのNATOストラップ仕様のH76419931と、レザーのNATOストラップのH76419531が販売されています。購入したのはナイロンベルトの方です。
正面の見た目は、当時のW10とかなり近いですね。
裏を開けられるように、ネジ止めの裏蓋がついています。手巻きの80時間パワーリザーブのムーブメントH-50搭載です。以前もカーキフィールドメカニカルの時にも書きましたが、手巻きで日付が無い時計は、パワーリザーブが長くなくてもそれほど不便ではありません。
時刻を合わせるのに午前、午後も気にしなくて良いので、止まっていてもリューズを巻いて、さっと時刻を合わせて使用すれば良いのでそれほど気にしません。
パワーリザーブ表示が無ければ、どれぐらいゼンマイが巻かれているのかもわからないので、80時間のパワーリザーブであっても、金曜日にしっかり巻いていなければ、月曜日の朝には止まってしまいます。
さて、一応、この新しいHAMILTONのW10の復刻は購入したのですが、オリジナルのW10も所有しています。
左のHAMILTON Royal Army[W10]は、イギリス陸軍に支給されたものです。右端のCWCもイギリス陸軍向けに生産されたものです。
裏が復刻だけかなり違いますね。この写真だと見えにくいと思いますが、左のHAMILTONにはブロードアローマークの下に
523-8290
W10-6645-99
シリアル番号/73
と刻印されています。
1973年製みたいですね。右のCWCの裏は
W10-6645-99
523-8290
ブロードアロー
シリアル番号/76
となっています。1976年製です。
両方とも当時のデッドストックの未使用品です。復刻のW10よりもかなり安い値段で購入しました。
横から見ると復刻版のW10の風防は結構スクエアに立ち上がっています。
当時のものはエッジのカーブがなかり緩やかで、この部分は結構違いがあります。
いちおう復刻版は、"カーキ パイロット パイオニア メカ"という名前なので、Royal Air Force[6B]の復刻ということになるのでしょう。ただ、6Bの本物は持っていないので、W10と文字盤と刻印以外の違いがあるのかは不明です。
W10のデッドストック品もほとんど見かけなくなってきました。これも、そのうち値段が高騰するのでしょうか?