Khakiについてだんだんネタが切れてきたのと、色々情報を収集中なので、Khakiのルーツとなるミリタリーウォッチについて、少しずつ書いていこうと思います。ミリタリーウォッチ全体だと膨大になるので、Khakiにつながるベトナムウォッチ中心から攻めていきます。
資料としては、ミリタリーウォッチのバイブル的な本、今井 今朝春 著「軍用時計物語」「新・軍用時計物語」があります。
どちらも絶版なので、高値取引されていますが、たまにオークションに安く出てきたりします。内容はほぼ同じなので、両方手に入れる必要はないかもしれません。
あとは、ベトナム・ウォッチで一番参考にしているのは、「MILITARY TIMEPIECES」です。
BENRUSやHAMILTONの時計のムーブメントも含めた写真が豊富に載っているので、色々チェックできます。
HAMILTON Khakiの顔をしたモデルのスタートは1962年制定のMIL-W-3818Bからでしょうか。1956年制定のMIL-W-3818Aというのがありますが、これは顔が違います。
MIL-W-3818Aの写真を載せます。
(状態が良くないので、今度はこれをメンテナンスしようかな)
また、BULOVAがMIL-W-3818Aをモチーフに復刻したRef.96A246を所有しているので、その写真も掲載しておきます。
復刻版には黒文字盤の98A255というモデルもあるのですが、24時間表記インデックスが赤色だったのと、ブルーの夜光ということだったので、悩んだ挙句、安く売っていた白文字盤を購入しました。ケース径が38mmなので、かなり本物のMIL-W-3818Aとは印象は違いますね。Khakiに少し似ていますが、ちょっと違います。
MIL-W-3818(A)は、その前のTYPE-A17A(MIL-W-6433A)とほとんど変わっていません。針の形状が変わったぐらいです。ちなみに、BULOVA TYPE-A17Aは、こんな感じです。
では、MIL-W-3818Bになるとどう変わるかというと、このようになります。こちらはBENRUSのMIL-W-3818BであるDTU-2A/Pです。だいたい1964年から1969年頃に生産されました。MIL-W-3818B(1962年制定)とGG-W-113は同一のもので、Benrusは1967年の終わりごろからGG-W-113へと移行していきます。
裏蓋の刻印は、
FED. STOCK NO. 6645-066-4279
MFG. PART NO. XZ73065
CONT NO. GS-00S-54524
DATE JULY 1965
SERIAL NO. 067405
そして、こちらがBerus GG-W-113の刻印があるもの。
裏蓋の刻印は、
FED. STOCK NO. 6645-066-4279
MFG. PART NO. XZ73065
CONT NO. GS-06S-4804
DATE DEC 1970
SERIAL NO. 007963
顔は完全にKhakiそのものですね。
このGG-W-113を製造していたのは、Benrus、Hamilton、Marathonでした。1980年代まで生産が続けられました。次回からは、Benrusではなく、HamiltonのGG-W-113を見ていきたいと思います。