やはりTIMEX MK1の記事のアクセスが多く、気になっていたので調べてみたら、ムーブメントがSEA-GULLかどうかということで、買うか買わないかの判断をしているという話が結構あるようです。
いちおう前の記事ではSEA-GULLみたいだというようなことを書いたので、ちょっと心配になって確認してみました。
新品の時計の裏蓋を開けるのは好きではなかったのですが、少し責任を感じたので、今回は特別に開けました。個人的には、新品状態のものを一度でも開けた時計は新品状態ではないと考えています。
特に今回は、スクリュータイプではなく、ただパッチンとはめるタイプ(スナップバック)だったので、開ける際に確実に微細な傷は入ります。
よく、作業が丁寧で、高度な技術を持っているので、傷をつけずに開けられるというような記事を書いている人もいますが、ビニルを挟んだり、対策を行ったとしても、接触させて力を加えるので、必ず微細な傷がつきます。スナップバックの場合は製造してからは、基本的には一度もコジ開けられた傷は入っていないはずです。
ということで、前置きが長くなりましたが、まずは裏蓋を開ける部分を確認します。
ラグと干渉して開けにくい場所に引っかけ部がありますね。いつも利用している裏蓋オープナーで、うまく爪が入ったので、これを用いて開けました。ネジを回すとパカっと開きます。
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蓋の裏には
CASE
CHINA
ML
と記載されています。
スペーサがかなり占めていますね。
以下のリンクのページを見ると(2021.05.03リンク切れ)、Seagull TY6 Seriesとのことですが、TY6って検索してもあまり出てきませんね。
Timex Marlinも同じムーブメントを使用していて、ST6というムーブメントが一般的な名称でTY6というのは製品番号か何かみたいです。(ST6D3は、TY-6D3K-1のことみたいです)
そのMarlinの詳細を記載しているページのリンクも貼っておきます。
ST6のムーブメントは元々自動巻きなので、ルビーが20石使用されていますが、そのうち3つは何も使われていないようです。つまりその3つは取り去られた自動巻きモジュールが使用していたもののようです。
40時間のパワーリザーブで、誤差は-20から+40秒/日とのことです。
装飾がされているので、元はスケルトンタイプの時計に使用するタイプなんだと思いますが、全体的に処理がかなり雑で、あまり見せたくないモジュールですね。
あと、MK1について詳細に解析しているページもありました。
ということで、TIMEX MK1 MECHANIKALのムーブメントはTimex Marlinと同じSEA-GULL製のST6(TY6)から自動巻きムーブメントを外したものということで確定ですね。
今までの記事のリンク