OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

1963 中国空軍 パイロットウォッチ

昨年末に中国人民解放軍空軍の1963パイロットウォッチを注文してあったものが、先日届いていました。ずっと前から気になっていたクロノグラフです。

f:id:OptoEleMech:20210110164030j:plain

1963パイロットウォッチ

ペリカンの防水ケース風のケースに時計が入っていました。

f:id:OptoEleMech:20210110164053j:plain

ケース

f:id:OptoEleMech:20210110164213j:plain

正面

ムーブメントはシーガルST1901とのことです。

21石、振動数21,600/時、パワーリザーブ訳41時間、手巻き式

となっています。

f:id:OptoEleMech:20210110164230j:plain

eBayで150ドル程度で購入したのですが、AliExpressの本家SEA-GULLのページを見ると、469.60ドルで販売されています。

www.aliexpress.com

このページをよく見ていると、以下の記載がありました。上のリンクからの抜粋です。

f:id:OptoEleMech:20210110164724j:plain

SEA-GULLページからの引用

オフィシャル品は裏がトランスパレントではなく、限定5500個のナンバリングの刻印が入っているとのこと。裏がトランスパレントになっているものは全てイミテーションだと・・・。

上記のSEA-GULLのページにも歴史が記載されていて、あくまでも中国で独自に開発されたムーブメントのような記載になっています。しかし、詳細の経緯は以下のページに記載されています。

www.watchuseek.com

中国政府が1961年に人民解放空軍向けのクロノグラフウォッチの開発委託を天津シーガルウォッチカンパニーに依頼し、そのときのコードネームがProject 304と呼ばれていたそうです。スイスのVenusがCal.188の開発資金を得るために、Cal.175の生産設備一式を中国に売却し、それを元に開発されたそうです。

この1963年のパイロットウォッチを50周年記念として昔の手書き図面を参考に開発されたのがST19とのことです。

本家によると市場に大量に偽物が出回っているとのことで、僕が購入したのも偽物のようですが、非常に良く出来ています。

購入元のページにはOriginal China Seagull Chronograph Movementと記載があるので、ムーブメントはシーガル製の本物だと信じたいのですが、もしかしたらこれもコピー品なのでしょうか?

しかし、ちゃんと動作するクロノグラフが150ドルで購入できることは驚きです。

クロノグラフの感触をもう一度確かめようと、この記事を書きながらスタート、ストップ、リセットの操作を何度かしていたら、リセットボタンの勢いで30分計の針が外れました・・・。

f:id:OptoEleMech:20210110172432j:plain

30分計が・・・

ということで、早速分解して修理する必要が出てしまいました。保証はあると思いますが、安い時計なので修理に出すつもりはありません。

あと販売元のページにはアクリル風防と書いてありましたが、明らかにガラス風防でした。ミネラルガラスか、クリスタルガラスかは不明です。

さて、いつ分解して針を付け直しましょうかね。