ハミルトンカーキの記事にコメントをいただいたので、オリーブ文字盤でH3文字入りの9219(80)を詳しく確認してみました。
こちらの記事にコメントをいただきました。
H3オリーブ文字盤の921980をお持ちで、ラグの幅は11/16インチのタイプで、ラグ穴が貫通しているとのことです。この記事を書いたときは、9219(80)は、ラグ穴が貫通していないものしかないと思っていたのです。
僕が所有している上の写真のH3オリーブ文字盤は実は2本あって、ラグ穴がどちらも貫通していませんでした。
裏の刻印は少し違います。左の刻印は@HAMILTON WATCH CO. LANCASTER PA.921980 ALL STAINLESS STEEL WATERRESISTANTです。
右は@HAMILTON 9219 ALL STAINLESS STEEL WATERRESISTANTとシンプルです。
なんとなく、921980の刻印の方が新しそうです。ラグの貫通穴はありませんがバネ棒が取れるタイプになっています。また、切り欠きが付いています。
おそらく、9219から921980、9415へ変わっていく過程で、革ベルトを装着できるように、はめ殺しタイプのバネ棒が取れないタイプから、貫通穴なしで外すことができるバネ棒タイプへ変更になり、ある程度の厚みのベルトでもボディに干渉しないように側面に切り欠きを付けたんじゃないかと思います。
ちなみに、右側の時計は、状態が非常に悪く、巻き芯が途中で錆びて折れていて、巻き芯を交換しても、内部が錆びていて針を回すことができませんでした。
分解掃除をしないといけないのですが、文字盤の放射線のマークの向きが見えないので、針を外しました。
三角になっていますね。左のものは逆三角です。
ネットの写真を見ても、裏が9219となっているものは、上の写真のタイプで、921980の刻印になっているものは、逆三角になっているタイプになっているようです。
この文字盤にHAMILTONの文字が入っているものは、民生のKhakiシリーズの中のGG-W-113や46374BのH3マーク入りの復刻モデルだと思います。
さて、次に921980のモデルで、ラグが貫通穴になったものが存在するのかということですが、僕の持っているものを探してみたら、ありました。L.L.Beanとのコラボの921980は、ラグ穴が貫通していました。ラグの幅は、11/16インチです。はめ殺しタイプのバネ棒ですが、ラグの穴は貫通しているので、側面から押してバネ棒を外すことができます。更にボディの切り欠きもあります。
9219の刻印のものでラグに貫通穴があるものはまだ見たことがありません。921980では、貫通穴とそうでないものがある。ということが分かりました。
年代的には9219貫通穴なし、921980貫通穴なし、921980貫通穴、9415貫通穴というように変化したと考えるのが妥当な気がします。
ちなみに、921980貫通穴なし、切り欠きなし、はめ殺しバネ棒というのも持っているので、921980では、これが最初なのかもしれません。
ちなみにGG-W-113や46374BのH3マーク入りの本物は、以下の記事の写真を見てください。GG-W-113は針で見えていませんが、放射線マークはどちらも逆三角です。
復刻で、9219で出したときにハザードマークを間違えて逆にしてしまい、921980で正しい向きに直したということだったりしませんかね?
このグリーン文字盤は、H3とハザードマークが無い、カーキネイチャーというモデルに受け継がれます。