なかなか状態の良いものがない、MINOLTA M-ROKKOR 28mm 1:2.8ですが、安く出品されているものを落札しました。
当然、状態は良くなくて、1枚目のレンズの裏面に結露のようなブツブツが生じています。このレンズはこの症状が出ているものがほとんどで、おそらく全く問題が無いレンズは存在しないのではないかと思います。
もの凄く高い値段で取引されているものもありますが、何らか修理されたものなのかもしれません。
レンズの表面にフォーカスを合わせると、このように非常にブツブツが良く見えますが、撮影するとここに焦点が合うわけでは無いので、このブツブツがそのまま写真に写り込むわけではありません。
例えば、チャートを撮影してみます。(パッと確認のためなので、ライトがちゃんと当たっていません)
普通に風景を撮影すると、チャート同様、ブツブツは分かりませんが、なんとなくソフトな感じになっていて、光が入ると少しフレアっぽくなります。
自宅のベランダから撮影してみると、あまりクッキリした感じはありません。
下の写真では、左上の部分は少し霧がかかったように白っぽくなっていますが、実際は曇ってはいましたが、霧がかかっているというような状態ではありません。
さすがに本来の性能が出ていないようなのですが、これを「味」と考えるかどうかということでしょうか。
分解して、ブツブツを極力落とすことは出来そうですが、完全に取るとコーティングも剥がれてしまうので、元には戻りません。