OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

スイス旅行(その13)ゼニス(Zenith)

ル・ロクルの駅から数百メートル歩いたところにゼニスの工場があります。

経路

工場見学はゼニスのホームページから予約できます。

www.zenith-watches.com

朝9時から昼過ぎまで3時間以上かけて説明してくれます。予約時にはお客様駐車場で待ち合わせと書いてありましたが、実際にはゼニスのブティック内で待ち合わせでした。

 

ゼニスのブティック

少し早く着いたので、ブティックでも見て待っていようと思って入っていったのですが、工場見学の参加者か聞かれ会議室に案内されました。

ZENITH

ブティックは2階です。

2階

他の参加者が来るまでの間、コーヒーを飲んで待ちます。

コーヒー

クロワッサンも出てきました。

クロワッサンも

会議室で、簡単に会社の歴史等のプレゼンテーションを聞いた後、ツアーのスタートです。受付横の扉が工房に繋がっています。

スタート

説明員について、工房内を移動していきます。

移動

ムーブメントの簡単な説明。

ムーブメント

研究開発センター内で、3D-CADでどのようにムーブメントを設計しているかの説明を設計者から直接聞きます。設計者は数名しかいないようです。(2人だったか、4人だったか、そんな人数です。)

R&D

歴史をもう一度ざっと説明を受けて、各工程の説明を聞きます。

歴史

 

建物を移動

壁には、ZENITHの文字と、創業者のジョルジュ・ファーブル=ジャコ(GEORGES FAVRE-JACOT)の頭文字のG.F.J.が並んでいます。

実際に時計を加工している工房内に入って見学ができます。

工場内

打ち抜き用のパンチの説明を聞いて、実際に機械で加工実演してくれました。

パンチ

そして、有名なシャルル・ベルモ(Charles Vermot)の屋根裏部屋を見学することができます。

屋根裏部屋

クオーツ危機に直面したゼニスがエル・プリメロを含む機械式時計の生産から撤退し、製造設備も破棄するように親会社から命じられた際に、シャルル・ベルモが製造に必要な型等を屋根裏部屋に隠して置いておいたことにより、再生産が可能となったという、その屋根裏部屋です。

屋根裏部屋

詳しいことは、Webの記事を読んでください。

 

治工具

治工具類

引き続き工房内を見学します。

工場内

最後に博物館的な展示を見て、ファクトリーツアーは終了です。

博物館

その後は、併設されているブティックでセールスの人に説明員がバトンタッチされ最新の時計を見せてもらいます。

ブティック

このブティックには特別なモデルがあります。

マニュファクチュールエディション

それが「クロノマスター リバイバル マニュファクチュール エディション」です。

 

2018年11月にかの屋根裏で発見された、プロトタイプの文字盤を復刻したモデルで、ゼニスは子のブティックを訪問した人だけが買えるモデルとして、販売を開始しましたが、すぐにコロナウィルスの影響で工場が閉鎖となり、販売が中止されました。

僕は、その頃、工場見学に行って購入しようと計画をしていましたが、コロナによって旅行が出来ない状況になってしまいました。

その後、暫定処置として一部地域でeコマースでの販売を開始しました。僕は、日本でゼニスがeコマースを開始して、このモデルが販売されると知って、すぐに購入しました。そして、今回、里帰りが実現しました。

セールスの人にどうやって入手したのか聞かれたので、コロナの間、eコマースで購入したことを説明しました。ネットで購入できたのはわずかな期間だけだったみたいで、少しだけしか販売しなかったようです。

里帰り

現在は、またオンライン販売は終了して、ここでしか買えないようになっていると聞きました。

そもそもゼニスって年間生産本数が少ない会社です。年間2万5千本ぐらいしか生産していないようです。工場の従業員も数百人程度とのことでした。

 

これで、今回のスイス旅行の時計関連の見学は終了です。

いつも通り、ほとんど文章が無く博物館や工房内の写真は極力省いた記事となりました。この一覧の記事によって興味をもってもらって、訪問方法や、行き方を詳しく知りたくなった方は気軽にコメントをください。