電卓コレクターにとってドイツの音楽グループ、クラフトワークの「電卓」は必聴曲です。1981年発売です。
この曲の効果音的に使用されている音は、Texas InstrumentsのLanguage Tutorという翻訳機を使用しています。電卓のように見えますが計算機能はありません。レコードジャケットの絵はちゃんと電卓みたいですね。
言語モジュールを替えることによって、翻訳できる言語が変わります。
アルバム「コンピューターワールド」に収録されている曲ですが、ドイツ語版「Taschenrechner」、英語版「Pocket Calculator」、フランス語版「Mini Calculateur」、そして日本語版の「電卓(Dentaku)」の4つが公式録音で、あとイタリアのテレビ番組で演奏されたイタリア語版「Mini Calcolatore」があるようです。
ただ、日本語版が含まれるCDは、ある時期に発売されたものだけです。
現在、通常販売されている2009年のリマスター版には日本語版は含まれていません。
1991年に「The Mix」という全曲新録音されたベストアルバムが発売されましたが、そこには英語版から日本語版へメドレー形式で続くバージョンが収録されています。
これが一般的に知られるようになり、ライヴでもこのバージョンが演奏されるようになりました。
海外のライヴでは、日本語部分も大合唱になるみたいです。
歌詞は「僕は音楽家 電卓片手に/足したり 引いたり/操作して 作曲する/このボタン押せば 音楽奏でる」を繰り返します。