OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

SEIKO Power Design Project 2022 “REBIRTH”

原宿のSeiko Seedで開催中のセイコーデザイン展「REBIRTH」のギャラリーツアーに申し込んで、解説を聞きながら、展示を見ました。

ウィズ原宿内のSeiko Seed

入場無料で入ることはできるみたいですが、ギャラリーツアーは事前に申し込んでおく必要があります。

REBIRTH展は、2023年2月19日までです。

REBIRTH

展示の内容は、昔にセイコーが発売した時計からヒントを得て、現代的に再デザインした時計を展示しています。

例えば、下の写真がオリジナルのキングセイコーです。

キングセイコー

これを新しく転生したのが下の時計です。

転生キングセイコー

パッと見ただけではよく分かりませんが、ケースの横のポリッシュが全てザラツ研磨されている多面構成になっています。

12面ザラツ研磨

パンフレットの解説によると、「ザラツ研磨に着目」したようです。ケースの文字盤の周囲を20面構成の研磨面にしたとのことです。

パンフレット

僕は、以前から書いていますが、セイコーはこの「ザラツ研磨」の呪縛から早く解放された方が良いと思います。他社でも、複雑な曲面を面を歪ませずにエッジが立った状態で研磨できているものもあるので、これに囚われすぎると発展がなくなりそうです。

 

他には、1976年発売のタイムソナーというモデルを転生させたもの。文字盤に透明素材を使用していて、曜日と日付の板が透けて見えている時計です。

今はスケルトンのモデルが沢山あるので、珍しくはないと思いますが、70年代だと結構斬新だったと思います。

オリジナルの1976年発売のセイコータイムソナー

それを転生させたものが下の写真の時計です。

転生 タイムソナー

基本的に、カレンダー部が透けて見えているのは同じです。ただ、曜日と日付ではなく、英語で動詞と名詞の組み合わせが表示されるようになっています。下の写真では斜めに写っているので、サイクロップレンズの下の文字が見えていませんでした。

透けている文字を見てもらえば分かると思いますが、find、call、feelのような動詞が14個と、cat、eye、sun、dogのような名詞が31個あり、その組み合わせで434通りの言葉になるということのようです。元々の曜日部分が、漢字と英語の2通り出せるタイプのものを一つ飛ばしではなく全部表示するように改造したそうです。

曜日と日付ではなく言葉が組み合わされます

全部で7種類の時計が展示されています。ホームページを見ると全ての詳しい解説を見ることができます。ギャラリーツアーではデザイナーの人に直接説明してもらえるのと、質問も随時できるので、色々ディープなことも聞き出せたりします。

 

下の写真は受付をした際に貰ったパンフレットと、ポストカードサイズの案内。

受付で貰ったパンフレット類

最後に、Webでアンケートに答えると手ぬぐいが貰えます。

アンケートで貰った手ぬぐい

更に受付のところにあるタブレットで簡単なアンケートにも答えると、自分の好きなデザインのシールが貰えます。昔のビックリマンチョコのシールみたいです。(自分はその世代ではありませんが・・・)

受付のアンケートで貰ったシール