OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (7)

Khakiについてだんだんネタが切れてきたのと、色々情報を収集中なので、Khakiのルーツとなるミリタリーウォッチについて、少しずつ書いていこうと思います。ミリタリーウォッチ全体だと膨大になるので、Khakiにつながるベトナムウォッチ中心から攻めていきます。

資料としては、ミリタリーウォッチのバイブル的な本、今井 今朝春 著「軍用時計物語」「新・軍用時計物語」があります。

どちらも絶版なので、高値取引されていますが、たまにオークションに安く出てきたりします。内容はほぼ同じなので、両方手に入れる必要はないかもしれません。

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軍用時計物語

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新・軍用時計物語

あとは、ベトナム・ウォッチで一番参考にしているのは、「MILITARY TIMEPIECES」です。

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MILITARY TIMEPIECES

 

BENRUSやHAMILTONの時計のムーブメントも含めた写真が豊富に載っているので、色々チェックできます。

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BENRUS等の詳細

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HAMILTON詳細

HAMILTON Khakiの顔をしたモデルのスタートは1962年制定のMIL-W-3818Bからでしょうか。1956年制定のMIL-W-3818Aというのがありますが、これは顔が違います。

MIL-W-3818Aの写真を載せます。

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BULOVA MIL-W-3818A

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(状態が良くないので、今度はこれをメンテナンスしようかな)

 また、BULOVAがMIL-W-3818Aをモチーフに復刻したRef.96A246を所有しているので、その写真も掲載しておきます。

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BULOVA 96A246

復刻版には黒文字盤の98A255というモデルもあるのですが、24時間表記インデックスが赤色だったのと、ブルーの夜光ということだったので、悩んだ挙句、安く売っていた白文字盤を購入しました。ケース径が38mmなので、かなり本物のMIL-W-3818Aとは印象は違いますね。Khakiに少し似ていますが、ちょっと違います。

MIL-W-3818(A)は、その前のTYPE-A17A(MIL-W-6433A)とほとんど変わっていません。針の形状が変わったぐらいです。ちなみに、BULOVA TYPE-A17Aは、こんな感じです。

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BULOVA TYPE-A17A

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では、MIL-W-3818Bになるとどう変わるかというと、このようになります。こちらはBENRUSのMIL-W-3818BであるDTU-2A/Pです。だいたい1964年から1969年頃に生産されました。MIL-W-3818B(1962年制定)とGG-W-113は同一のもので、Benrusは1967年の終わりごろからGG-W-113へと移行していきます。

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BENRUS MIL-W-3818B

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DR2F2

裏蓋の刻印は、

FED. STOCK NO. 6645-066-4279

MFG. PART NO. XZ73065

CONT NO. GS-00S-54524

DATE JULY 1965

SERIAL NO. 067405


 そして、こちらがBerus GG-W-113の刻印があるもの。

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Benrus GG-W-113

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ムーブメント DR2F2

裏蓋の刻印は、

FED. STOCK NO. 6645-066-4279

MFG. PART NO. XZ73065

CONT NO. GS-06S-4804

DATE DEC 1970

SERIAL NO. 007963

 

顔は完全にKhakiそのものですね。

このGG-W-113を製造していたのは、Benrus、Hamilton、Marathonでした。1980年代まで生産が続けられました。次回からは、Benrusではなく、HamiltonのGG-W-113を見ていきたいと思います。

 

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (6)

前回は箱とベルトについて書きました。

optoelemech.hatenablog.com

今回は価格について書いてみようと思います。

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1991年製Khaki

手持ちの一番古いカタログは2000年のものでした。2000年といっても、もう20年も前のことなんですね。

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2000年カタログ

定価は24,000円です。税抜き価格のようなので、この頃の消費税が5%なので、税込25,200円ですね。2002/2003年のカタログでも同じ価格でした。第2回に書きましたが、1999年発行の「ミリタリー・スタイル」でも24,000円と書かれています。

2004年に750本だけ限定販売されたLimited Editionは、税込29,400円(税抜28,000円)なので、少しだけ値段が上がりました。これが最終価格ということになります。

では、もっと前の価格は、どうだったかというと情報があまりありません。

自分のノートに1988年の921980は、22,000円(当時は消費税が始まる前)とメモしてあります。保存してある画像を探したら、保証書に昭和63年購入で値札が22,000円になっているものを見つけました。これを見てメモしてあったのでしょう。

他にネットで見つけられた情報では、このようなものがありました。

watch-monster.com

1991年か1992年頃に入手したカタログと記事では記載があるのですが、2ページ目に「カーキー(手巻)¥16,800」とあります。これは定価なのか割引価格なのかは不明です。TIMEXの手巻きのキャンパーが4,800円とあるので、こちらは定価のようです。

TIMEXのホームページによると、クオーツの2代目キャンパーは1990年に登場したいみたいなので、やはりこのカタログは1990年以降のものとなりますね。

www.timexwatch.jp

1991年ぐらいは、Khakiは本当に16,800円だったのでしょうか?では、昭和63年(1988年)で、22,000円の値札は何だったのか・・・。謎は深まります。

ということで、1990年より前のKhakiの定価の情報をお持ちの方、コメントをお願いします。自分が1991年に購入したときは2万円台だったと記憶しているのですが・・・。

ちなみに、アメリカの90年代半ばごろの価格は、下のリストの一番下の921913のKhaki Mechanicalなので、175ドルです。この頃は円高で1ドル100円を切ったりしていましたが、まぁ、日本だと20,000円を超えるぐらいになりますよね。

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価格リスト

 

HAMILTONデジタル

持っているHAMILTONのデジタル時計を並べてみました。

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HAMILTONデジタル3兄弟

左から、PULSAR発売30周年を記念した映画「メン・イン・ブラックII」とのコラボ商品MIB2 DIGITAL(H121130)、40年目のPULSOMATIC(H52515139)、そしてPSR(H52414130)です。

PULSOMATICのムーブメントは、SEIKOのKINETICのような機械式自動巻充電クオーツ(H1970)です。

元祖PULSARは持っていませんが、こうなったら手に入れた方が良さそうな気もしてきました。でも、状態の良いものは結構高値で取引されているんですよね。

 

デジタルで思い出して、1995年ぐらいにジョギング用に購入したCASIO F-105W-1Aを取り出したら、ウレタンベルトがバラバラに崩壊しました。いちおうAmazonでそっくりなベルトを注文しておきました。

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ベルトが崩壊したCASIO F-105

購入したのは、こちらのベルトです。  

ただ、新品のF-105W-1Aは1,090円で入手できます。

 ハミルトンの時計ばかり紹介しているので、ハミルトン・マニアみたいな感じになっていますが、特にそういうわけではありません。

初めて購入した機械式時計がKhakiだったので、思い入れは多少ありますが、他のブランドも好きです。

 

HAMILTON PSR

予約してあったHAMILTON PSRが昨日届きました。イエローゴールドモデルは1970本の限定で、限定BOX入りなのですが、こちらは通常販売となるので限定ではありません。

そのうち安くなるとは思ったのですが、こういうものは旬なうちが良いと思ったので、頑張って定価(税込99,000円)で購入しました。このシルバーモデルは受注販売商品となっていますが、店頭でも販売しているみたいです。

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ステンレスシルバーモデルは通常の箱なのが残念です

1970年当時の初代PULSARは、ボタンを押すとLEDが点灯して時間を確認できましたが、PSRでは、有機ELにより常時時間が表示されています。

横のボタンを短く押すとLEDで強制発光させることも可能です。再度ボタンを押すと秒の表示となります。日付表示もないので、単純に時刻を見るだけのシンプルな時計です。

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OLED(有機EL)で、常に時間を確認できます

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ボタンを押すとLEDで発行します

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なかなかイイ感じです

この金額で、時刻表示しかないというバカバカしさがたまらなく良いですね。

高機能なスマートウォッチを買わずにPSRを購入するという感覚が面白いと思っているのですが、異常ですね。

機械式時計は、メカで時刻を刻むという緻密さや調整の繊細さに敬意を払うというのか、そんな感覚なのですが、デジタル時計を使うのは少し違った感覚ではあります。

 

Benrus MIL-W-46374 の修理

昨日、ACCUTRONの修理で、顕微鏡を使用したついでに、秒針の付いている4番車の軸が折れていて、文字盤に傷がついているBENRUS MIL-W-46374の修理も実施しました。

まずは、折れている軸芯を抜き取っておきます。

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軸が折れています。

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折れて残っていた軸を0.2mmの棒で押し出して抜きました。

次に、傷がついている文字盤を艶消しの黒で出来る限り目立たないようにペイントします。

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傷のついた文字盤

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これぐらいが限界です

顕微鏡で見ると塗った場所が良くわかりますが、パッと見ただけだと、少し汚れがあるのかなというぐらいまでになりました。

2の夜光が削れている部分も補修しようかと思いましたが、あまり目立たないのでこのままにしておきました。

4番車の秒針を取り付ける部分が折れているので、部品取り用のムーブメントから4番車を取り出し、移植します。

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部品取り用のBELFORTEのムーブメント

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11K15

また、秒針、分針の夜光が大部分取れてしまっていたので、できるだけ色を合わせて、塗りなおしました。今回は夜光は全て剥がさずに、抜けている部分に足しました。

完全に塗りなおすと、きれいになり過ぎて悪目立ちするので、シミ等はある程度残したままにします。塗る前の写真を撮り忘れていました。

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夜光キット

黄色、オレンジ、緑、白の4色を混ぜました。

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調色

 

分解洗浄、注油をして再組立てしました。

ムーブメントはBELFORTE 11K1Fです。幸い4番車はドナーの11K15と同じでした。eBayの写真を見て11K1Fだと思って購入したものだったので、4番車が同じで助かりました。

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文字盤と針の取り付け

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歩度調整

18,000振動ですね。

7石の古いムーブメントは姿勢差が大きいので、バランスをみて歩度を合わせておきます。先ほど確認しましたが、1日経って1分もずれていませんでした。

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プラスチックケースに入れます

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風防取り付け

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完成

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ケースの裏

1968年5月製です。

このBenrusのプラスチックケースのディスポーザブルウォッチでは、Belforteのムーブメントが搭載されているものと、Benrusのムーブメントが搭載されているものが存在します。Belforteは、Benrusの廉価ブランドということみたいです。

ちなみに、Benrusは、1921年にニューヨークでBenjamin Lazrusによって、設立されました。名前と苗字の最初と最後をくっつけて、Benrusとしたとのことです。

 

 

BULOVA ACCUTRON Spaceview 214の修理 5

前回は、ブローバ アキュトロンのコイルアッセンブリーのパーツを組み合わせて、回路を復活させることに成功したところまででした。

optoelemech.hatenablog.com

今回は組み立てて完成させます。

マニュアルに従って、実体微鏡を準備します。

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顕微鏡

ルーペを見ながらでは、ネジを回して調整したりするのは困難なので、顕微鏡は必須です。早速、心臓部を見てみます。

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ギアを音叉から伸びた板バネの先のルビーが押します

ん?音叉から出ている板バネが曲がっていますね。結構、ネジの頭も傷がついているので、前のオーナーが修理しようと悪戦苦闘した感じがします。

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曲がっています

これを、ヒゲゼンマイの修正の要領で真っすぐに修正します。

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こうなりました

マニュアル通りに逆回転防止用の板バネの位置をギアが回転するように調整して、いきます。

あれっ、ギアが回り出すのですが、顕微鏡で見ていると、途中で息をつくような回転です。じっくりギアを観察すると、2か所、傷がついていて、ギアの山が飛んでいます。

勢いで回り続けるのですが、特に2か所のうちの大きい傷の部分で少しもたつきます。

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電池を外すと同じ位置で停止します

ギアを交換しない限り、修理は難しいですね。ということで、とりあえずこのまま進めます。

風防交換

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風防にクラックが入っています

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風防外し器

購入してあった未使用品の風防に交換します。

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デッドストックの風防

その前に、ケースがかなり傷だらけなので、エッジを立てた状態を維持しながら、磨いていきます。

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研磨しなおしたケース

新しい風防を入れると非常に綺麗な状態になりました。

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風防交換後

少しだけ元の風防より厚みがあったのですが、型番が違ったのかもしれません。

まぁ、これも仕方がないので、このままにします。

ACCUTRONの電池は、特殊な形状だったので、今、入手できるSR936SWをそのまま入れると、バッテリーケースの中で動いてしまいます。最悪の場合、ショートするので、下の写真のようなアダプターが必要です。今回、このアダプターも、この時計を入手したときには付いてこなかったので、製作することにします。

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バッテリーのアダプター

POM(デルリン)を旋盤に取り付け、オリジナルのアダプターと寸法確認しながら、加工していきます。

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旋盤加工

最後に突き切って完成。

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右が今回製作したアダプター

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電池を入れるとこんな感じ

これで、電池を入れて動作していることを確認できたので、終了です。

ただ、秒針の動きが滑らかではないですね。これでは、精度も期待できませんが、とりあえず今日はこれで終了。

部品を入手して交換するかどうか悩むところです・・・。

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完成

eBayで購入したAccutronのベルトを取り付けて完成です。ただこのベルト、明らかに偽物でした。バックル部分はオリジナルを型取りして製作したみたいで、歪んでいます。

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ベルトを取り付け

Genuine Leatherと裏に記載されているのですが、明らかにビニールレザーです。

とりあえず、eBayで購入した、BULOVAのケースに入れて保管しておきます。

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ケース

やはり、不動品のACCUTRONには、何か問題があることが多いですね。

いつものパターンで、「電池切れで動作確認できません」というのは、大抵壊れているというやつです。

まさかギアまで傷ついているとは思いませんでしたが、前のオーナーが修理しようと努力した跡があるので、色々いじって、傷つけたのでしょう。

ということで、ACCUTRONの修理は一旦終了です。安くギアが入手できそうだったら、交換するかもしれません。ケースを磨いて、風防も交換したので・・・。

 

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (5)

純正のバンド・ベルトについて

純正のバンドは、オリーブ(グリーン?)とオレンジ(ブラウン?)の2種類のナイロン・ストラップが標準で付いていました。

そして、9415(A)で、バネ棒が取れるようになって、ベージュのキャンバスのものが、付属するようになったようです。

ナイロン・タイプは、尾錠が途中で変わっています。

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ナイロン・ベルト

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尾錠の違い

写真の左側が初期のもの、右側が後期のものです。

初期のものはUS MILタイプというのでしょうか、右側のものは簡素化されたものですね。80年代の手巻きのTIMEX Camperもこのタイプでした。現在のTIMEX Original Camperは左の形をしていますが、ベルトを通すループが動きます。HAMILTONのものは、固定されていて動きません。

この変更があったのが、9415、9415Aの違いなのか、ロゴが変わって、箱が変わったタイミングなのかは不明です。

9219(80)から9415までは、トランクケースを模したような箱でした。

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紙の箱

緑色のポーチもついてきました。

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Khakiのロゴの入ったポーチ付き

途中で新しいHAMILTONのロゴの入った箱になります。

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新しい丸ゴシックの社名

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ポーチはありません

箱は、汎用で使用することが多いので、古い箱の在庫がなくなるまでは、新しい時計でも、古い箱を使用していたかもしれません。新しい箱は社名のフォントが変更になっているので、社名フォントが変更された1991-2年頃以降に採用されているということになります。ということで、この箱で販売されたものは、1992年頃以降のものということになります。

ちなみに1992年の広告で使われている時計のフォントは新しいものです。保証書の日付が1991年以前のものは、時計に斜体のロゴが用いられているものしか見たことがありません。

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1992年のmacy'sの広告

オークションやフリマサイトで、箱付きで出品されているものの中には、Khaki専用の箱ではなく、HAMILTON共通の箱が付属しているものがありますが、購入時からそうだったのか、箱だけ別に用意したのかは不明です。ただ、出品されているものに付属しているものは、2,000年頃のハミルトンの茶色い円筒のタイプの箱が多いので、その頃から汎用品に切り替えたのかもしれません。

あと、ナイロンタイプのベルトは尾錠の変更がありましたが、キャンバスのベルトは最後まで変更がなかったようです。

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キャンバス

ただ、現在販売されている18mmのキャンバスベルトとは少し違います。

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現在入手できるキャンバスベルト

現行品は、尾錠にHAMILTONのロゴが入っていて、ユウカン(遊環)が付いていますが、元の付属品は、ロゴ無し、ユウカン無しです。

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あまりにも染みが酷かったので、元のものは「染めQ」でオリーブに染めました

ということで、今回は、ベルトと箱について書きました。

MIL-W-46374シリーズの流れを汲むKhakiシリーズは、NATOタイプではなく、やはりUS MILタイプを使用したいと思います。やはりNATOタイプの方が入手性は良いのですが、黒、茶色であれば、MARATHONのものはAmazonで簡単に手に入ります。