OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

HP 15C 比較

オリジナルのHP-15CとLimited Edition,Collector's Editionの比較をしようと思ったのですが、オリジナルHP-15Cが簡単に出てきませんでした。

HP-16Cとの比較

ということで、すぐに出てきたHP-16Cと並べてみました。

HP-16C

HP-16Cのボタンは2色成形で文字が構成されているので、ボタン表面がすり減っても文字が消えません。斜めの水色の文字は印刷のようですね。Limited EditionやCollector's Editionは全て印刷なので、長年使用しているとトップの文字が消えてしまいそうです。価格も高いので、2色成形で作ってもらいたい気がします。

HP 16Cと一緒にHP 12C platinumの最初のバージョンが出てきたので、キーボードのクリック感を比較してみました。

HP 15C Limited Editionの発売時は、「f」「g」キーのカタカタする問題や、キーの反応に問題があり、せっかくの復刻だったのですが、酷評され、途中で修正され少し改善されたとかということがありました。今回のHP 15C Collector’s Editionのキーは改善されたもののようですが、他のキーに比べるとカタカタすることはありませんが、横に少しグラつきます。製造国は中国からフィリピンに変わっています。

ちなみにHP 12C platinumの「f」「g」キーも、他のキーに比べて少しグラグラします。構造が同じなのだと思います。16Cは、どのキーも同じような感じです。

グラつき以外では、HP-16C以外は、ほぼ同じような押し心地で、少しクリック音が強めです。HP 16Cはクリック感があった後に押し込めない感じがしますが、それ以外は、クリック感があったとにムニュっと更に押し込めます。

HP-12C platinum

ちなみに、このブルーグレーの筐体のHP 12C platinumは、プチナム・シルバーと一般的に呼ばれていて、逆ポーランド記法RPN モード)と中置記法(ALG モード)の両方のモードがあります。

その後、platinumの色は、通常のHP 12Cと同様のボタン部がブラックの上のHP 15Cと同様の外観になっています。通常のHP 12CHP 12C platinumは現在も両方売られていますが、通常のHP 12CはCPUが進化してplatinumよりも計算が速くなっています。

 

HP 15Cのオリジナル、持っていたと思ったのですが、Limited Editionの勘違いかもしれません。ただ、HP 10Cや11Cも見当たらないので、別のところに入っているのかもしれません。

 

今回、アジアで購入する場合にHP推奨のCalculator Worldが、予約開始時にエラーでつながらなかったので、Oxford Educationで予約をして購入しました。

在庫はあるようなので、すぐに発送してもらえるかもしれません。

僕の場合は、UPSで7月24日に出荷され、28日に届きました。

www.studentcalculators.co.uk

 

 

日本最速? HP 15C Collector’s Editionの現物レビュー

HP 15C Collector’s Editionが届いたので、さっそく開封してみます。

8月以降に届くと思っていましたが、7月に受け取ることができました。

外箱は、紙のケースになっています。

HP 15C Collector’s Edition

裏にはもの凄い言語の数で「関数電卓」(Scientific Calculator)と記載されています。

外箱から取り出すと、12年前に発売されたLimited Editionと同じような箱が出てきました。

箱から出すと

箱の窓の部分には保護シールが貼ってありました。さすがコレクターズエディションですね。傷が付かないような配慮でしょうか?外箱に中が見えるように穴を開けてしまったので、アクリル板に直接触ることが出来てしまうからなのでしょう。

箱の窓に保護シールが

保護シールを外したところ

内箱を開けると、中も紙の台座です。

蓋を開けると

スイッチを入れると問題なく起動しました。

HP 15C Collector’s Edition

マニュアルの最初にHP電卓の歴史が載っています。

マニュアル

マニュアルは無料でダウンロードできるので、この歴史を読むだけでも面白いと思います。HPが、1972年2月に世界初の科学用ポケット電卓HP-35を発表したところから、HP-15C Collector's Editionまでの歴史を理解できます。

HP-15C Collector’s Edition英語マニュアル

 

HP-15C Collector's Editionの前のLimited Editionに関しては、このように記載されています。(日本語に翻訳しました)

「技術の進歩に伴い、HPはHP-15Cの後継として、さまざまな新しいシリーズに置き換えました。これらのモデルは、HP-15Cよりも機能が充実し、スピードも速くなりましたが、ユーザーはHP-15Cの特徴である横型レイアウトを望み続けました。HP-15Cの中古価格は上昇の一途をたどり、かつてのユーザーはHP-15Cの復活をHP社に迫りました。HPがHP-12Cを作り続けるなら、同じプラットフォームを使ってHP-15Cを復活させることはできないのでしょうか?と。 2011年、HPは「HP 15c Limited Edition」としてHP15Cを限定生産しました。」

では、その2011年発売のHP 15c Limited Editionと比較してみましょう。まずは箱から。

比較

一番外のケースは、Limited Editionの方は、透明プラスチックのケースで、Collector's Editionは、紙のケースです。

内ケースはほとんど同じです。上でも書いたように、Collector's Editionは保護シールが窓の部分に貼られています。

同じ

蓋を開けると、Limited Editionはプラスチックの台座で、Collector's Editionは紙です。

プラスチック削減?

Collector's Editionは紙の台座の中にソフトケースと、紙のペラが入っています。

ケースは紙の中

Limited Editionは、ソフトケース、紙のペラ、マニュアルのPDFとエミュレータが入っているCD-ROMが付いていました。

ケースは、シボが違いますね。

ケースの違い

マニュアルは、こんな感じです。

紙のマニュアル

Limited Editionのマニュアルは、2011年9月版で、Edition 2.4となっていました。

Limited Edition

Collector's Editionは2023年2月版で、Edition 3.です。こちらは多色刷りです。

Collector's Edition

久々にLimited Editionに外してあった電池を入れて電源を入れてみると。。。

エラーが

ネットの情報によると、古いバッテリーだとこの現象が起こるとのことなので、Collector's Editionの電池を入れてみたら問題なく動きました。

電池

表面の比較(左:Limited Edition、右:Collector's Edition)。

液晶の色味が少し違います。右上のLimited Edition、Collector's Editionの表記の違い以外に、左下の「HEWLETT・PACKARD」の文字が無くなったのは残念ですね。社名が完全にHPになってしまったからだとは思いますが、ここは復刻してほしかったなぁ。

裏側はこんな感じです。

裏の大きな違いとしては、電池の蓋の部分にネジが追加されました。蓋が外れて無くなってしまうことが多かったのでしょうか?

ネジが追加されました

取り急ぎ箱等の違いを紹介しました。

マニュアルによると、内部的な違いとしては、

 

パフォーマンス 
HP 15c CEのCPUは、オリジナルのHP-15CのCPUより200倍以上高速です。オーバーヘッドのため、実際の性能はこれほど向上しませんが、一般的な操作はHP-15Cの10~20倍速くなります。

 

モリー 
HP 15c CEは、HP-15Cより50%多いメモリを提供します。これにより、割り当て可能なストレージ・レジスタの数が64から96に増加します。

オリジナルのHP-15Cは、メモリによって最大行列サイズが8×8に制限されていました。HP 15c CEではメモリが増加したにもかかわらず、行列の逆行列行列式、除算では8×8の制限が残っています。

 

オリジナルの HP-15C はディスプレイのコントラストが固定されていました。HP 15c CE のコントラストは調整できます。

 

とのことです。

 

BRAUN電卓「BNE001BK」

先日、BRAUNのBNE001BKの復刻の記事を書きましたが、予約してあったので先週の発売日に届いていました。

このような紙のパッケージです。

BNE001BK

裏側はこんな感じです。多国語での表記がありますが、日本語はありません。中国語も韓国語もありませんね。ヨーロッパで閉じています。英語もEnglishのEではなく、GB(グレート・ブリテン)と表記されています。

正規品です

中を取り出すと、ケースが正面に被った状態で入っています。

パッケージ

電源ボタンを押しても電源が入らなかったので、電池の蓋を開けると、ボタン電池にプラスチックの薄い板が挟まっていて、通電しないようにしてありました。

電池

これを取り除いて、緑のボタンで電源です。

電源ON

数値は8桁しか入りません。今だと最低10桁は欲しいところですね。

8桁表示です

ルート計算ボタンがあるのは、理系の人間にとっては便利かもしれませんが、まぁ、通常よく使うようなルート2、3、5は理系の人だと暗記していると思いますが・・・。

特徴的なのは、「デルタ%」のボタンです。ある数値のA%増しや、B%引きを計算できます。「ある数値」xA「デルタ%」=で、A%増し、「ある数値」xB「+/-」「デルタ%」=で、B%引きです。また、通常の「%」ボタンもあります。

個人的に、「%」キーって使いません。メーカーによって操作が違っていたりするので、計算間違いの元じゃないかと思います。カシオの場合、ブランの「デルタ%」の独立したボタンは無く、5000の15%引きを計算したい場合は、「5000 x 15%-」で計算できるようです。

個人的には%計算は、小数で計算してしまいます。

 

通常、使用するときはスライとケースを裏返して本体に差し込んだ状態で使用します。下の写真の状態です。

ケースを裏に入れたところ

電卓を使用しない場合は、ボタンを不用意に押さないようにボタン側をカバーするように差し込みます。

スライドケースを前に入れたところ

電卓好きからしても、この機能とこの作りで税込6,600円は、痺れますね。

 

 

電卓関連の情報

電卓関連の記事を書くと、電卓喫茶さんがTwitterでリンクを紹介してくて、このブログのアクセス数が一気に伸びるということが毎回起こります。僕はTwitterをやらないのでとても驚きます。

電卓界隈の人も見てくれていると思いますので、今回も電卓の記事を書いてみます。

前回は、HP15Cの再復刻の記事でしたが、今回はBRAUNの電卓の再復刻です。シンプルで洗練されたデザインで有名なBRAUNの電卓ですが、復刻版の販売が終了し、高値での取引がされている状態でした。

この度、再度復刻されるみたいです。

prtimes.jp

 


 

買い逃していた人は、通常の値段で購入できるチャンスです。ただ、関数電卓でもなく、ソーラー発電もない電卓なので、非常に割高です。好きな人以外は買わないでしょうね。日本製の同機能のものだったら1,000円もしません。

 

さて、日本製の電卓の話題といえば、シャープの基本関数電卓が新しくなっています。

EL-501Jから、EL-501Tとなり、関数・機能数が増えたようです。しかし、このクラスの関数電卓を使用する人は、まぁ、それほど関数は使わないんじゃないかと思います。

prtimes.jp

個人的には新しいEL-501Tのデザインの方が、EL-501Jよりも好きです。

僕が一番希望している関数電卓は、三角関数とルートや二乗計算だけが追加されたシンプルな電卓です。

 

 

HP-15C Collector’s Edition

電卓マニアの中では久々の大きな話題となっている、「HP 15C Collector’s Edition」ですが、本家HPにアジアの購入先としてリンクが掲載されていたCalculator Worldですが、しばらくエラーでつながらなくなっていましたが、復活していました。

オリジナルのHP15Cは、1982年発売の関数電卓です。HP15Cは上級者向けの関数電卓で、初級向け、中級向けとして、10C、11Cがありました。HP15Cは、1989年に製造が終了しますが、2011年にLimited Editionとして復刻されました。

そして、2023年に、Collector’s Editionとして、再度復刻されます。

HP 15C Collector’s Edition

本家のページはこちら。

hpcalcs.com

 

アジアでの購入先として紹介されている、calculator worldのページはこちら。

www.calculatorworld.com.au

 

日本語の記事として、GIZMODOの記事がこちら。

www.gizmodo.jp

 

HP12Cは、金融電卓としてずっと販売が続いていますが、関数電卓のHP10C、11C、15C、16Cは通常販売はしませんねぇ。

そもそも名前が「Collector’s Edition」ですから、完全に電卓マニア向け商品ですね。

 

HP16Cの記事はこちら。

optoelemech.hatenablog.com

 

2023.07.30 購入したものが届きました。

optoelemech.hatenablog.com

 

 

DIME 2023年5月号

DIMEの2023年5月号の付録は電子メモパッド付きの電卓です。

DIME 2023年5月号

特集記事は「タイパを上げる ミニマルライフ入門」です。毎月色々なガジェットを付録として付けている雑誌の特集としては矛盾している感じもします。

ミニマル化のための携帯アプリの紹介とか、グッズの紹介が載っている、なかなかシュールな特集でした。

タイパ(=タイムパフォーマンス)という言葉が流行っているようですが、そんなことをゴチャゴチャ考えているよりは、必要なことをさっさとやればいいだけのような気がします。

僕は、ミニマル化からほど遠い生活を送っていて、それによって生きにくいと感じることはないので、あまり参考になる特集ではありませんでした。

ということで、ミニマルギアの付録の電卓の紹介です。

電卓は12桁まで表示できます

電卓と電子メモパッドがくっついたものです。

電卓の真ん中に「Bravo!」と大きく書かれているのが、なかなかのセンスです。大きく面として空きがあるから何かの文字で埋めたくなるのでしょうか?

付録の電卓

ほぼ同等の商品が1,500円程度で販売されているので、1,200円で雑誌も付属(どっちがメイン?)しているのは安いのかもしれません。

せっかくなので、電子メモパッドでHAMILTONのMurphを描いてみました。

電子メモパッド

書いたものを消去するにはボタンを押せばいいのですが、一気に全面が消えるので、部分的に修正できません。

全面が消えます

電子メモパッド用のペンは、本体内に収納できますが、取り出すのは固くて苦労します。

タッチペン

電卓用の電池を入れる部分と、タッチパッド用の電池を入れる部分が別になっています。

電卓の電池はLR1130

電池メモパッドの電池はCR1220

この電子パッドは、データとして残せるわけでもなく、部分的に修正も出来ないので、メモ用紙と鉛筆の方が電池も不要で便利な気がします。電卓もソーラーだったら電池切れを気にしなくて良いので、あと一歩という感じでしょうか。

 


 

 

The Calculator Drawer

インプレスのPCウォッチで紹介されていましたが、Internet Archive関数電卓をエミュレートして操作できるページを公開しています。

Internet Archive The Calculator Drawer

PCウォッチの記事はこちら。

Internet ArchiveのThe Calculator Drawerのリンクはこちら。

archive.org

 

キーボードをマウスで操作するものはまだやりやすいのですが、PCのキーボードで操作するのは、割り当てられているキーを探さないといけないので、操作性は良くありません。

実機の動くものが無くなったとしても、こういうものがあれば、どういう動作だったのかを理解できますね。さすがInternet Archiveです。