前の記事の「MICRO BRAND 攻略BOOK」には載っていないマイクロブランドの時計を持っています。Xericというアメリカユタ州の会社のブランドのVendetta II Automaticです。
ホームページ:Vendetta II Automatic
この時計は、通常の3針の時計ではなく、Wandering Hour Watchというタイプの時計です。
上の写真は下の部分のホイールの下を向いている数字が「9」なので、9時を示していて、数字の下の矢印が「34」あたりを指しているので、9時34分です。文字盤の上の方のXericのロゴの下にピンが立っているのが見えると思います。ホイールがここを通過すると、ホイールが90度回転して数字が変わります。
このタイプの時計で有名なものにオーデマ・ピゲのCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ スター ホイールがあります。
Xericとの違いと言えば、CODE 11.59には、秒針がありますが、Xericには、秒針はありません。あと「分」の読み取りの目盛りが上にあるか、下にあるかの違いです。Xericはこの目盛りを右上のリューズで回転させて、分表示の細かさを3種類から選択することができます。ただ、文字の向きから分かるように、あくまでも分を読むのは下側です。
時間を読む場所が下だと分かるように、ガラスが2重になっていて、ガラスの下部が円弧状に切り欠いてあります。
ベースとなっているムーブメントはMiyota 90S5で、その上にWandering Hourの機構を乗せてあり、XericではCaliber X2.1と呼んでいます。
単純に3時間でホイールを動かす軸を1回転させるようにギアを変えているだけなので、それほど複雑ではありません。秒針を残しておけば、オーデマ・ピゲと同じになるのでしょうね。
機構が単純なので、このタイプの時計を販売しているマイクロブランドが沢山あります。その中でもOLTO-8のROTOは、デザインが良く、値段も安いので良さそうです。
定価は$599なので、9万円弱ですが、INDIGOGOで日本への送料込みで6万円程度で入手できる可能性があります。
惜しいのは、数字の上に分を読むための矢印的なものが無い点です。分を読み取りにくいと思います。特に2桁の時刻だと真ん中が分かりません。