古いデジカメ写真を見ていたら、昔使っていたカメラの写真が出てきたので、少しだけ僕のカメラ遍歴を紹介しておきます。
小学生の頃、父親の使っていたPENTAX MXを良く借りて、写真を撮っていました。
1976年発売のカメラです。
露出計が内蔵されていて、ファインダーの右横に適正露出だとLEDが緑色に光り、0.5段で黄色、1段で赤色に、プラス側、マイナス側で上下に光ることで判別できるようになっています。
単に露出計が内蔵されているだけなので、シャッタースピードや絞りはマニュアル操作です。
当時、露出計が内蔵ではないカメラも多かったので、セコニック等の露出計を使って、絞りやシャッタースピードを合わせている人もまだまだ多かった記憶があります。
操作方法は、父親に教わったのと、小学館の入門百貨シリーズ79「きみは名カメラマン」という本で覚えた記憶があります。
レンズは、標準のSMC PENTAX-M 50mm F1.7の他に、父親が追加でSMC PENTAX-M 135mm F3.5を購入して、更に運動会用にSMC PENTAX-A 70-210mm F4のズームを買ったのだと記憶しています。70-210mmは、最近あまり見ない直進ズームのタイプです。
その後、僕は大学に入学し、友達と色々出かけるようになり、自分のカメラが欲しくなりました。そこで購入したのが1994年発売のNikon F50D PANORAMAです。色々な本を読んで、Nikonのカメラを買おうと決めていました。ただアルバイトをして購入できたのはこのカメラがやっとでした。当時の新品定価はボディのみで68,000円。これにAiAF Nikkor 35-80/4-5.6D付きだと91,000円でした。下の写真は1998年にフジのデジカメDS-7で撮影したものです。
記憶が正しければ、大阪の黒門市場の前に今でもあるトキワカメラで購入したはずです。
このカメラは当然オートフォーカスで、ポップアップ式のストロボ内蔵、フィルムも自動巻き上げでした。DXタイプの35mmフィルムを入れるとフィルム感度も自動で設定されるというものでした。
PENTAX MXで全てマニュアルで撮影していたところから、F50Dでは、ほとんどの操作が自動化されたので、最初は戸惑いました。発売年が20年ぐらい違うので、一気に進化しました。
ただボタンでの操作は、慣れるまで時間がかかりました。いまだにD500でダイヤルをカリカリ回して液晶で設定を確認するのが面倒に感じるので、もしかしたらいつまで経っても慣れていないのかもしれません。ライカM10-Rのダイヤルでのマニュアル設定の方が楽に感じるのは、小学生の頃に身につけた撮影方法が抜けないのかも・・・。
このカメラは良く使ったのですが、デジカメに移行する時期でもあったので、2001年頃に一式売却しました。
グリップの下のラバーが劣化して剥がれた状態でしたが、動作は問題なかったので、そこそこ良い値段で売れた気がします。
当時、キヤノンがフィルムのEOS Kissを1993年に発売し、軽くて女性にも扱いやすいカメラとして人気が出ていました。
ただ、僕は、EOS Kissのプラスチックマウントがどうしても受け入れられなかったのです。EOS Kissは、ボディもレンズもプラスチックマウントでした。F50Dは、ボディもレンズも金属マウントで安心できました。その後、ニコンも軽量化の波に押されて(?)プラスチックマウントを採用するようになりました。最近では、NIKKOR Zレンズもプラマウントが採用されているみたいです。
個人的には多少重くても摺動部は金属の方が安心できるのですが・・・。