OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

ORIENT Mako (その3)

前回の記事で、SEIKO 5 Sportsとの比較も実施すると書いたので、さっそく比較記事を書いてみました。

ORIENT Mako v.s. SEIKO 5 Sports

2019年に廃番になったSKX007(ブラックボーイ)は当時1万円台後半ぐらいで帰る時計でした。廃番になったとたん急騰して、現在では新品未使用だと10万円近くで取引されていることもあるようです。

今回は、現行機種での比較の方が良いと思い、SKX007の実質的な後継機のSEIKO 5 Sportsと比較してみたいと思います。

ORIENT Mako(RN-AA0818L)とSEIKO 5 Sports(SBSA011)

横に並べると雰囲気がかなり違います。Makoはすっきりした感じですが、SEIKO 5は無骨な感じです。しっかり高さのあるインナーリング部に目盛りが刻まれていて、ベゼルを含めると平面の文字盤から外側が太く感じます。

現在、国内の正式ルートで販売されているMakoサファイアクリスタル風防だと思いますが、SEIKO 5はミネラルガラスです。

ベゼルのエッジ

ベゼルのエッジはMakono方が立っていて、指の引っ掛かりが良く、軽くベゼルを回すことができます。SEIKO5はポリッシュで指が滑るので、硬めのベゼルと相まって非常に回し難く感じます。

バックル

バックルは同じメーカーが製作しているような感じがします。作りがかなり似ています。

バックル

全く同じバックルではないのですが、構成が同じです。

裏は、Makoはソリッドで、SEIKO 5はトランスパレントです。正直な感想として、このムーブメントをわざわざ見せなくても良い気がします。SKX007(ブラックボーイ)からデザインは受け継ぎましたが、SEIKO 5 Sportsになって、防水性能が200m防水から100m防水に退化しています。リューズもねじ込み式から普通の引き出し式になっています。

ORIENT Makoはねじ込み式リューズです。ただSKX007のような200m防水ではなく、日常生活用強化防水(20気圧)となっています。

バックルは似ているのですが、SEIKO 5のブレスレットが軽くて、コマの側面部分にラインが見えています。無垢タイプではなく、中空タイプだと思います。

側面はポリッシュされているので、この合わせ目のラインはパッと見ただけでは分かりません。

SEIKO 5のブレスレット

これはMakoのブレスレットの方がしっかり感はあります。

比較

こうやって比較してみると、個人的にはMakoの方が好みです。

 

ORIENT Mako RN-AA0818Lの公式サイトでの販売価格は46,200円(税込)

SEIKO 5Sports SBSA011の公式サイトでの販売価格は33,000円(税込)

 

です。サファイアクリスタルガラス、ねじ込み式リューズ、無垢のブレスレットが定価の1万円以上の差となっていると考えればいいのかもしれません。

ムーブメントもMakoのF6922は日差+25秒~-15秒、SEIKO 5の4R36は日差+45秒~-35秒なのでムーブメントの精度も違います。

 

定価に差はありますが、実際の販売価格ではどちらも国内正規品が3万円ぐらいで入手できます。まぁ、SEIKOだったら時計に詳しくない人も知っていますが、ORIENTとなると時計に興味が無い人のほとんどは知らないブランドだと思います。どうしてもブランド力の差が割引率に出てしまうのかもしれません。残念ですね。

 

SEIKO 5 Sportsが、ブラックボーイのように200m防水のままであれば、完璧だった気がします。まぁ、それを望むのであれば、プロスペックスを買ってくださいということなのでしょう。

 

また別途、GMTとノーマルのSEIKO 5の比較の記事も書いてみたいと思います。

Seiko5の比較