OptoEleMechの日記

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HAMILTON KHAKI AVIATION PIONEER MECHANICAL CHRONO(実機)

HAMILTON KHAKI AVIATION PIONEER MECHANICAL CHRONO(H76409530)が日本でも発売されました。Khakiのコレクターとしては外せない1本なので、馴染みのお店に予約をお願いしてあったら、本日入荷するとの連絡が来ました。

ということで、早速受け取りに行きました。

おそらく現状では、直営店とPREMIUM SHOPが優先的に取り扱っていると思います。

HAMILTON KHAKI AVIATION PIONEER MECHANICAL CHRONO

前回紹介したときの記事はこちらです。

optoelemech.hatenablog.com

お店の人によると朝入荷したらしいのですが、他のお客様からの在庫確認の問い合わせの電話も数件あったようです。この店舗では、僕が購入した1本だけの入荷だったようです。

正面

裏はスケルトンではありません。このモデルはソリッドで正解だと思います。

 

ハミルトンの公式ホームページでは2022年5月28日午後11時時点で、在庫有になっているので、何軒か当たれば購入はできると思います。

www.hamiltonwatch.com

特に限定品ではないので、売り切れても、そのうち在庫が復活すると思いますが、カーキ アビエーション PILOT PIONEERシリーズは、それなりに人気なので、他のモデルは一度売り切れになると、なかなか在庫が復活しない状態が続いています。

斜め

サイドのストレート部の厚みをラグ部も含めて薄くすることで、厚く見え過ぎないようにしたみたいです。実際は、このように裏蓋まで盛り上がっています。腕から少し浮き上がった感じになります。

厚み

斜め2

デザインの格好良さは間違いないですね。

全体

尾錠は、もう少しクラシックなタイプの方が良かった気もしますが、このモデル用に特別に用意すると、高くなってしまいますね。

尾錠

着用すると、やはり少しサイズが大きいなという印象です。装着時の印象も同じようにするには、オリジナルのサイズに忠実であってほしかったと思います。

着用

手巻きクロノグラフで日付なしというのは、なかなか人気が出るのではないでしょうか?

購入時の店員さんが初めて対応してもった人で、非常に丁寧な方でした。保証についてのことや、時計の取り扱いについて、一つ一つ詳しく説明してくれました。「良く知っているので大丈夫です」と言いそうになりましたが、ぐっとこらえて相槌を打ちながら全部聞きました。

サービス

取り扱い

リューズを巻き過ぎないようにとか、磁気帯びさせないように、磁気を発生する家電やマグネットの近くに置かないようにとか・・・。磁気帯びしたら店舗で無料で消磁ができますとも説明してもらいました。余計なことは言わないように、説明が終わるのを待ちました。

そして、ノベルティのトートバッグを貰って、帰ってきました。

トートバッグ

原宿の東京キャットストリート店のトートバッグでしょうか?

 

SWATCH

オメガ(OMEGA)とスウォッチ(SWATCH)のコラボレーションのムーンスウォッチが未だに人気で入手困難のようですが、僕は、Webで普通に購入できるようになったら入手しようと思っています。

ただ、元々SWATCHは好きで何本か持っています。IRONYシリーズが出でしばらくして、このアルミニウムのモデルMighty(YCS4015AG)を購入しました。2000年頃だと思います。もう20年以上前ですね。

Mighty

ブレスレットもアルミで、非常に軽いモデルです。

正面

今でも問題なく動いています。

YCS4015AG

ただ、肌が直接あたる部分のアルミが少し腐食している部分があります。

バックル

3つ折れ式のバックル付きのブレスレットです。この時計は、普段も良く使いました。特に海外出張時は紛失しても腹が立たないようにこればかりでした。

ある海外出張時に、いつも通りこの時計をして家を出発したのですが、ふと時計を見ると止まっていました。成田空港で電池を交換できないか探してみたのですが、都合よく電池交換してくれるお店が見つかりませんでした。

時計が無いと不便なので、空港内で、仕方がなく新たなSWATCHを購入しました。それがこちら、DARK PHOENIX(YCS429)です。

SWATCH YCS429

スピードマスターのような時計で、デザインが気に入ったので、これにしました。この時計も今も問題なく動いています。

正面

ステンレスモデルです。

斜め

この時計は、今でもSWATCHのWebにページが残っています。

www.swatch.com

このようなケースに入っていました。

ケース

ケース裏

モデル名

ステンレスボディで、レザーベルトなので、少しだけ高級感があります。最近だと、IRONY SISTEM51が気になるところです。といっても自動巻きでステンレスモデルだったらSWATCHではなくても良い気がしてしまいます。

 

加工の名称

少し前に、G-SHOCK GMW-B5000MB-1JFの記事を書きました。

CASIO G-SHOCK GMW-B5000MB-1JF

optoelemech.hatenablog.com

この時計の説明を見ると、「ベゼルとバンドにホーニング加工を多用しつつ、側面にはヘアライン仕上げを採用。バンドの斜面やビス、ボタンなどはミラー仕上げを施した後に、全体にブラックIP処理を施すことで、仕上げの違いが生み出す黒の風合いを楽しめるデザインとなっています。」とのことです。

ベゼルとバンドにホーニング加工を多用・・・。自分のよく知っているホーニング加工は、砥石のついた工具を回転させ、円筒の内面を研削して仕上げる加工方法なのですが、どうもそれとは違うようです。元々英語のhoneから来ている、honing processというのは、honeが砥石で研ぐという意味です。機械加工の分野では、自動車のシリンダー等の円筒の内面を回転する砥石で磨くことを指す場合が多いと思います。

色々調べていると、指輪加工の分野ではホーニング加工というのは、艶消しを行う工程のことを指すようです。カシオの「ホーニング加工」は、どうもこちらから来ているような気がします。指輪の加工の解説を見ていると「ホーニング=つや消し」という表現が多く出てきます。

では、指輪のホーニング加工とは具体的にどのような工程なのかを調べると「細かい粒を空気の力で吹き付け、微細な凹凸を付ける」というように書いてあります。これって、いわゆるブラスト加工のことですね。

どうもこのあたりが曖昧になっているところのようです。ホーニング加工は一般的には、上に書いたように砥石を使った内面加工を指すのが一般的で、砥石の代わりに砥粒と液体を吹き付けて加工する、液体ホーニング加工というものがあります。液体ホーニングは、ウェットブラストと同義語とされているようです。

元々は、砥石で磨く(hone)ところからスタートして、液体の砥粒を使うものを、液体ホーニングと呼ぶようになり、粒子を吹き付けてツヤが消えてしまうので、つや消し加工のことを指すようになったという感じでしょうか?

大元はツヤを消すというより、磨く加工のことなのですが・・・。

個人的には、光学加工の分野の仕事をしているので、一般機械加工の分野で言う「研磨」は、光学の分野では研磨とは言いません。

一般機械加工の分野では、砥石を使って削る(研削)することを「磨く」と言うことが多いのです。平面研削盤の加工を「研磨加工」という人が多いのですが、光学加工の分野では、研削と研磨は区別されます。

簡単に言うと、研削加工は、砥石で削るので、形状を積極的に創成する加工であり、研磨加工は表面の凹凸(粗さ)を小さく滑らかにする加工のことを指します。まぁ、真面目に考えると、どこからが形状でどこからが粗さなのかという問題にぶつかるので、空間周波数でおおよそ分類することになるのですが、話が深くなり過ぎるのでこのあたりでやめておきます。

以前から、僕は時計のケースの仕上げで「ザラツ研磨」という表現が好きではないと何度か書いてきました。そもそも時計以外の精密加工の分野の人たちにザラツ研磨で仕上げて欲しいと言っても全く通じないと思います。

ザラツ研磨の中で最上のものは錫板を当てて磨くものだそうですが、超々精密の分野の人にとっては「それってラップ加工だよね」となってしまいます。本当の鏡面と呼ぶためには、ラップ後にポリッシュが必要なのです。

 

ザラツ研磨が登場する過去の記事

更にカシオの説明の中に「ブラックIP処理」というのが、ありますが、IPというのはイオンプレーティングのことで、物理蒸着法(Physical Vapor Deposition)の中の一つの手法です。このあたりも、名前の付け方が色々あり過ぎるので、明確な分類が難しい場合があります。

このような、専門用語的なものを多用して、いかにもすごい技術を使っていますというように見せるのは、どうしても好きにはなれません。

TAG HEUER(タグホイヤー)ストップウォッチ

デジタルだと当たり前のようにある1/100秒の計測ですが、機械式のストップウォッチの場合、1/10秒までの細かさまでしか測定できないことが多いと思います。

TAG HEUER

僕の持っているタグホイヤーの機械式ストップウォッチが正確に動いているのか確かめてみました。デジタルのストップウォッチと同時にスタートさせて、1分近くで、同時にボタンを押した結果、デジタルが59秒93を示していて、アナログが59秒90(目盛1/10秒単位)でした。機械式もきっちり測定できている気がします。

ピッタリ

 

TISSOT Seastar 1000 Automatic Silicium Japan Limited Edition

だんだん気温が高くなってきて、ダイバーズウォッチが似合う季節が近づいてきました。まぁ、冬でもダイバーズウォッチを普通にしていますが・・・。

レザーベルトは夏は厳しいので、ブレスレットタイプをどうしても使いたくなります。

2年ぐらい前に、Tissot Seastar 1000 Automatic Silicium Japan Limited Edition(ティソ シースター 1000 オートマティック シリシウム ジャパンリミテッドエディション)(Ref.:T120.407.11.081.00)を購入して、夏によく使っていました。

ということで、いつでも着けて行けるように、時刻を合わせておきました。

 

購入したときの写真はこちらです。

TISSOT Seastar 1000 Automatic Silicium Japan Limited Edition

www.gressive.jp

ケース

グレーのキャンバスストラップも付属しています。

交換ベルト付きです

ブレスレットはかなり幅があります。ラグの幅は21mmで、バックル部は20mmで、ほとんど幅は変わっていません。

バックル

グレーの時計を持っていなかったのと、ムーブメントがPowermatic 80 Silicium(パワーマティック80 シリシウム)だったので、購入した記憶があります。

あと、デザインが似ているORIS(オリス)のAQUIS(アクイス)と悩んだのですが、4倍ぐらい値段が違って、Powermatic 80が搭載されていたので、TISSOT Seastarにしました。

最近、ORISは、キャリバー400を搭載した、41.5mm径のアクオスを発売したので、非常に気になっています。

www.oris.ch

オリス アクイスデイト キャリバー400 (ORISホームページより)

TISSOT Seastar1000は、径が43mmで、AQUOSの大きい方が、43.5mmで、小さい方が41.5mmです。

TISSOTのPowermatic 80は、その名の通り、パワーリザーブは80時間です。振動数を2万1600振動に抑えることによって、より長時間化を目指したのだと思います。精度は不明ですが、TISSOTのマニュアルによると、クロノメーターを取得していないムーブメントで、-10~+30秒程度だそうです。

ORIS 400は、パワーリザーブ120時間で、振動数は2万8000振動です。ハイビートでも、ツインバレルで5日間のパワーリザーブを生み出しているようです。そして、精度は -3秒~+5秒と非常に良いです。ただ、Seastarと形がよく似ているのですよね。

SEIKO PRESAGE(セイコー プレサージュ) ベーシックライン Style60's SARY209

何気なくWebを見ていたら、SEIKOが6月10日に発売する、PRESAGE SARY209の写真が目に留まりました。

SEIKOホームページより

今日まで、知らなかったのですが、いつの間にかPRESAGEのシリーズとして、Style60'sというのができていたようです。

www.seikowatches.com

昨年の6月10日にSARY193というモデルがStyle60'sシリーズとして発売され、その流れを汲んだデザインで、今回のSARY209が発売されるみたいですね。

SARY193 SEIKOホームページより

元々は、僕が持っているクラウンクロノグラフの復刻デザインのPRESAGE SARX069の文字盤デザインをずっと使っている感じでしょうか?

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SEIKO SARX069

この、SARX069ですが、1964個の限定でしたが、なぜかAmazonのマーケットプレースで少しだけプレ値がついていますが、1個残っています。

ただ、SARX069は、定価が税込91,300円でしたが、SARY193は、定価が税込60,500円と3万円も安くなっていますし、更に30%引きぐらいで販売されています。

並行輸入品の型番はSRPG03J1みたいです。

個人的なデザインの好みとしては、自分が持っているSARX069の方です。値段の差に関しては、ベゼルの違いと、ムーブメントの違いがあります。ムーブメントは、SARX069は6R35で、SARY193は4R35です。

どちらのムーブメントも、21600振動/hですが、パワーリザーブが、6R35は70時間(精度保証:-15~+25秒)で、4R35は、41時間(精度保証-35~+45秒)です。

そして、来月発売されるSARY209は、定価が税込74,800円で、ムーブメントは4R57です。パワーリザーブ、保証精度は4R35と同じです。

ただ、発売前からAmazonでは割引販売されています。

資料によると。「Style60's初採用となるCal.4R57を採用。サブダイヤルを6時位置に配置することで、ビンテージウオッチ特有のスタイルを実現。」とのことです。この4R57は、今まで、カクテルタイムのシリーズ等で良く使われてきたムーブメントのようです。

www.seikowatches.com

この中の、SARY131等、4本に使用されています。このカクテルタイムシリーズは一時期すごく人気がありました。

SARY131 SEIKOホームページより

SARY209の説明の「サブダイヤルを6時位置に配置することで、ビンテージウオッチ特有のスタイルを実現。」って、明らかにデザインでカレンダー部をスモールセコンドのように見せているように思います。日付の数字を5単位で入れてあって、カレンダーらしくありません。

SARY209 SEIKOホームページより

最初に見た時、スモールセコンドのムーブメントを作ったんだと思ってしまいました。でも、センターセコンドがあって混乱しました。更によく見ると、短い黒い針もあるから、GMTなんだと思ったら、こちらはパワーリザーブ表示でした。

このパワーリザーブ表示は、分かりにくいですね。エンプティ側のラインは55分の位置までありますが、実際には5分の横にEの表示があります。そもそもセンターから針で表示するのは、時針と間違いやすい気がするので、このムーブメントのレイアウトは好きではありません。

 

「サブダイヤルを6時位置に配置することで、ビンテージウオッチ特有のスタイル」というのは、例えば、良く売れているKhaki Pilot Pioneer(H76719530)のようなデザインのことを言っているのでしょうが、時計本来の機能を無視して、デザインを優先しすぎるのは、いかがなものかと感じてしまいます。

optoelemech.hatenablog.com



 

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Khaki Pilot Pioneer(H76719530) Hamiltonホームページより

 

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (29) リューズ修理用のタップを調達

 

以前、Hamilton Khakiのオリーブ文字盤の時計で非常に状態の悪いものがあると、記事に書きました。

optoelemech.hatenablog.com

巻き芯がリューズの根元で錆びて折れていたので放置してありました。このままにしておくのもどうかと思ったので、修理するために巻き芯のネジに合う0.9mm径のタップを買いました。

リューズの中に残っている巻き芯をドリルで削り取り、タップでネジを直す予定ですが、うまくいくのでしょうか?

M0.9x0.225

5本

巻き芯だけは新品を持っているので、リューズの予備が入手できればいいのですが、最近はeBayでも販売されているのを見なくなりました。