OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

CASIOとTIMEXのPAC-MAN

昨年のPAC-MANの40周年に続いて、今年もCASIOとTIMEXからコラボレーションモデルが販売されています。

CASIOのA100WEPC-1BJRと、TIMEXのTW2V06100です。

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PAC-MANコラボ

www.casio-watches.com

prtimes.jp

TIMEXは、昨年もT80のPAC-MANコラボも販売しています。

その記事がこちら。

optoelemech.hatenablog.com

 

早速、開封して中を見てみましょう。専用のスタンドも付いていて、なかなか良い感じですね。

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本体

ブレスレットにも迷路が描かれています。

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ブレスレット

安っぽいゴールドのボディがレトロ感を出しています。

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A100WEPC-1BJR

裏の刻印も全面PAC-MANです。

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次に、TIMEXも見ましょう。ベースのモデルはWeekenderです。こちらも特別な箱に入っています。

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Weekender x PAC-MAN [TW2V06100]

文字盤上の迷路にはモンスターが居て、秒針にPAC-MANが付いていて、ぐるぐる回ります。迷路の壁を無視して動くことになりますが・・・。

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文字盤

そして、こちらも裏にPAC-MANとモンスターの刻印が入っています。

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TIMEXお得意の文字盤が光るインディグロのナイトライトを点灯させると迷路部が浮かび上がります。

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INDIGLO

CASIOのA100WEPC-1BJRは、CASIO公式の通販では売り切れになっていますね。他のサイトでも売り切れになっていたり、プレミア価格で販売されていたりします。

TIMEXは公式の通販でも入手できるようです。

POSTVINTAGE LIFE

POSTVINTAGE Lifeという本が発売されたので、購入してみました。

Power Watchの連載記事の「ポストヴィンテージのススメ」を再編集したムック本です。

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POSTVINTAGE LIFE

基本的には各ブランドごとの名作時計を紹介するような内容です。

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やはり、IWCのマークシリーズや、ブレゲTYPE XXなんかの定番は持っておきたいですね。

 


 

 

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (22) ストラップの考察

U.S.Militaryのストラップについても、詳しい情報が欲しいというリクエストもありましたので、持っている物を確認してみました。

いわゆるNATOストラップと呼ばれているものは、時計の裏側が2重になっているタイプのものです。これは1973年の「Ministry of Defence Defence Standard 66-47」で規定されているものです。

NATO Stock Number(NSN)で言えば、陸軍、海軍では6645-99-124-2986で、空軍では6645-99-527-7059です。兵士がNATOストラップを入手するためにはG1098(略してG10)フォームに記入して提出する必要があったので、W10で使用されるようなときには、G10ストラップと呼んでいたようです。

前置きが長くなりましたが、ここでは、いわゆるNATOストラップではなく、主に米軍で使用されていたストラップ(U.S.Militaryストラップ?)を解説します。

下の写真は、軍で使用されていた本物のストラップです。

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本物

このタイプのストラップのNATO Stock Number(NSN)は、6645-00-965-1488と、6645-00-333-5396があるようです。

 

6645-00-965-1488

NSNは、1964年に作成されているようです。MIL-S-60127に基づく仕様のもので、後にMIL-S-46383Aに置き換えられました。

6645-00-333-5396

これは、MIL-S-46383で定義されているもので、1965年6月1日発行のMIL-S-46383A、1970年9月16日発行MIL-S-46383B、そして現行のMIL-S-46383B Type IIに至ります。

 

MIL-S-46383に準じるストラップとしては、3種類あるようです。

Type I : 特殊用途 非磁性バックル[3/4インチ(19.05mm)幅]

Type II : 一般用途[5/8インチ(15.875mm)幅]

Type III : 一般用途[3/4インチ(19.05mm)幅]

 

このあたりの詳しい解説がなかなか見当たりません。

一番詳しいのはここでしょうか?第2次大戦後のNATOストラップの歴史がまとめてあります。

af0210strap.com

さて、実際のストラップを確認してみましょう。まずは、デッドストック品の時計についているストラップを確認します。

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デッドストック品

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新品です

左がMIL-W-46374A 1973年製で、右がMIL-W-46374D 1988年製です。ストラップがオリーブドラブとブラックで違いますね。

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ラグ幅

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ストラップ幅

ラグ幅は、11/16インチ(17.4mm)のようです。ストラップは17mm近くありますね。

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ラグ幅

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ストラップ幅

こちらもラグ幅は、11/16インチ(17.4mm)のようです。ストラップは、やはり17mm近くあります。

MIL-S-46383のType II : 一般用途[5/8インチ(15.875mm)幅]と違うのでしょうか?

では、一番最初の写真に戻ってみましょう。一番左端が、MIL-W-48374Aに付属していたものです。その隣が以前紹介したデッドストックのベルト。右から2番目がHAMILTONかBENRUSの本物についていたもの。右端も何かの本物についていたものです。

左三つは尾錠がブラックコーティングされています。

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左端がMIL-W-48374Aに付属のもの

以前の記事

optoelemech.hatenablog.com

裏側を見るとSTAINRESS(STEEL)の記載があります。

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ただ、パッと見ただけでは分かりにくいのですが、左1本がほぼ17mm幅で、右3本がほぼ16mm幅です。

左から2番目のものは1965年製のもので、eBayでの販売状態はこのようなものでした。

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ラベル

NSNは、6645-00-965-1488のものです。

MIL-W-46374のデッドストック品についている17mm幅のストラップをeBay等で見かけたことはありません。

下の写真のような、マルマンBENRUS、BEAMSの復刻もの、HAMILTON Khaki 9415シリーズは、全て18mmの幅のストラップです。

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その他

普通に購入できる、MIL-S-46383Bの本物のストラップはMARATHONのものです。

Ballistic Nylon Strapswww.marathonwatch.com

NSN 6645-00-333-5396は、やはり16mmしかありません。MARATHONの時計のラグ幅も16mmです。

17mm幅のストラップは謎です。

 

 

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (21)

W10の重さの比較のリクエストを貰ったので、Khakiシリーズの重さの比較をしてみました。(キッチンスケールではなく、業務用の良いスケールを準備しました)

まず、W10の復刻の「カーキ パイロット パイオニア メカ」の重さは42.27gでした。

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カーキ パイロット パイオニア メカ

では、オリジナルのW10ハミルトンから。39.81gで復刻版よりわずかに軽いですね。

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ハミルトンW10

CWCのW10は、38.07gで更にわずかに軽くなっています。

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CWC W10

しかし、2-3gの差は、個人的には違いが感じられなさそうです。

ついでに、33mmのKhaki 9415A、29.61gで、HAMILTON W10より約10g軽くなっています。

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復刻HAMILTON Khaki 9415A

では、Benrus MIL-W-46374は、たった18.33gです。さすがプラスチックボディですね。

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Benrus MIL-W-46374

現行の38mm HAMILTON Khaki Field Mechanicalは、47.06g

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38mm HAMILTON Khaki Field Mechanical

最新の42mm HAMILTON Khaki Field Mechanicalは、66.49gという結果になりました。

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42mm HAMILTON Khaki Field Mechanical

さすがに、33mmと42mmだと37gも違うので、明らかに重さが違うように感じます。
ただ、金属ブレスレットと比べるとNATOベルトはかなり軽く感じるのではないでしょうか?

 

W10の過去の記事はこちら

optoelemech.hatenablog.com

第24回 三越ワールドウォッチフェア (日本橋三越本店)

本日、ワールドウォッチフェアを見に行きました。ワールドウォッチフェア自体、初めてです。

1階のセイコーの展示は24日で終了していたので、残念でした。

昨日、ホームページを見て、ワールドウォッチフェアと会期が違うことに気付きましたが、すでに遅し・・・。行くと、ブースは残っていましたが、展示物は無い状態でした。

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1階中央ホール

とりあえず、6F、7Fを見て、帰りました。

時計売り場は、普段の店舗と追加の展示があるような感じです。普段あまり見かけない時計が特別に展示してあるような感じでしょうか?

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こういうものや

グランドセイコートゥールビヨンも変な形の容器に収められて展示してありました。

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こういうもの

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説明

7Fの催物会場では、HUBLOTの特別展示やクロックや高級ワインダーが展示してありました。

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HUBLOT

時計をパシャパシャ撮影するのもどうかと思ったので、ほとんど写真は撮っていません。

ついでに屋上庭園を散歩して、

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屋上

地下でケーキを買って、駐車場代を無料にして帰りました。

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ケーキ

ということで、初めて行ったワールドウォッチフェアですが、すぐ近くに銀座があるので、本格的に時計が見たければ、1日かけて銀座の各ブランドの店舗を見て回るので十分な気がしました。

エスカレーターの横に冊子が置いてあったので貰ってきました。

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オーシャンズ別冊付録

結構読み応えのある内容でした。

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40ページ以上あります

 

HAMILTON Khaki ハミルトン カーキ (20)

前回、風防を交換した記事の最後にeBayでデッドストック品を購入したと記載しましたが、ようやく届きました。

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缶に入っていました

5枚購入しておいたのですが、なんだか3種類のパッケージがあります。

一番左の緑色のものと右の2つはパッケージの色が違うだけでGSのEVR-TITEです。

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5枚購入

真ん中のTru-Sealは、明らかに違うものですね・・・。売っている人にとっては互換製品だからイイだろうということなんでしょうか。

ということで、早速形状を確認してみます。

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緑と白パッケージ

まずは、緑と白パッケージの違い。横から見ても違いが無いので、同じと考えて良いでしょう。

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違いが分かりません

続いて、TRU-SEALとEVR-TITEの違いを見てみましょう。

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TRU-SEALとEVR-TITE

横から見ると・・・、明らかに形状が違います。TRU-SEALの方が、EVR-TITEより薄くて、垂直のストレート部が短く、カーブが大きいですね。そして、真ん中までカーブが続いています。EVER-TITEはエッジ部のRが終わると真ん中のあたりは、ほぼフラットになっています。

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明らかに違います

このTRU-SEALの形状は、以前購入したGS PA457-5に近い形です。

その時の記事はこちら。

optoelemech.hatenablog.com

optoelemech.hatenablog.com

では、前回の記事で交換したものと比較してみましょう。

前回の交換記事はこちら。

optoelemech.hatenablog.com

前回の記事で書いたように10枚購入して、3枚はKhakiのものに形状が近くて、7枚は少し角のRが小さいものでした。今回はKhakiのオリジナルに近い方と、デッドストック品と比較してみます。

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現在販売されているものとの比較

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左が現行品、右がデッドストック品のEVR-TITE

やはりエッジのRに違いがありますね。現行品の2種類入っていたものの中間的な感じです。
では、一番Khakiのオリジナルに近いと思われる。現行販売品のGS EVR-TITEとKhakiから取り外したものと比較してみましょう。

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オリジナルのKhakiの風防との比較

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左がオリジナルKhaki、右が現行の一番形状の近いEVR-TITE

一番近いと思います。

いちおう今回届いたデッドストック品とも比較しておきます。やはり垂直のストレートが長すぎますね。

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左がオリジナル、右がデッドストックEVR-TITE

ということで、GS EVR-TITEを購入しても実際には形状がかなりマチマチであるということが良くわかりました。

あと、厚みはEVR-TITEの方が、オリジナルのKhakiのものよりどれも厚いので、そこを調整しようと思っても、テンションリングの入る溝を深く削りなおさないと合わせることは困難です。旋盤で、内側の溝を深く修正して、厚みを少し薄くすれば形状はほぼ一緒になると思います。(そこまでやらないと思いますが)

ただEVR-TITEのテンションリングは艶があるので、オリジナルの梨地(艶消し)のものに入れ替えた方が良いと思います。

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EVR-TITEのテンションリングは光っています。

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オリジナルのテンションリングは艶消し

ということで、HAMILTON Khaki 33mm用の風防について色々調べたら、GSのクリスタルの形状はバラバラだったというのが分かりました。

時計修理屋さんの風防交換記事を見て、勝手にGSのEVR-TITEが正しい風防だということで進めてきましたが、厚みが少し違うし、テンションリングも違うので、本当は専用の交換部品があるのだと思います。

Khakiのクリスタルの情報をお持ちの方は、コメントをお願いします。

 

HAMILTON カーキ フィールドKhaki Field Mechanical 42mm(その3)

前回に引き続き、Khaki Field Mechanical 42mmを見ていこうと思います。

ベルトを外した状態で、38mmとの比較をしてみました。

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比較

前回の記事はこちら

optoelemech.hatenablog.com

裏側も基本的には同じで、サイズアップしているだけです。

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単独で見ると、刻印の違いを除くと見分けがつきませんね。

ということで、本当にサイズが違うだけなので、腕の太さに合わせて、合うサイズを選択すればいいと思います。

ただ、昔の33mmよりはどちらもかなり大きいので、本物志向の方は中古品を探すしかないですね。