OptoEleMechの日記

主に時計、電卓、カメラの話題

G-SHOCK Ref.6900 by John Mayer

現代の3大ギタリストの一人とも言われるジョン・メイヤーがHODINKEEとコラボしてカシオのG-SHOCKを発売しました。それが、「G-SHOCK Ref.6900 by John Mayer」です。

ジョン・メイヤーが子供の頃に愛用していたキーボードのカシオトーンSK-5からヒントを得てデザインしたそうです。

ジョン・メイヤーは時計好きとしても有名で、過去にHODINKEEのインタビューにも登場しています。

 

専用の箱が用意されていています。

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特別な箱

ラベルが見にくいですが、内箱にもHODINKEEとJohn Mayerの文字が入っています。

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時計の入っている箱も名前入りです

時計本体はグレーで、グリーンとイエローの文字がカシオトーンの色を再現しています。

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配色が素晴らしい

型番としてはDW-6900Bとなっているので、6900シリーズのベーシックモデルの位置づけでしょうか?形は同じなので、色違いみたいな感じなんでしょうね。

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裏蓋にも刻印がちゃんとされているので、特別なモデルであることが分かります。

瞬間的に売り切れてしまいました。

ショップのページはこちら。

Ref. 6900 By John Mayershop.hodinkee.com

 

HODINKEEの詳細記事はこちらです。

limited.hodinkee.com

さっそくヤフオク!やメルカリにも高値で販売されています。既に5万円ぐらいで売れているようですね。中身はDW-6900なんですが・・・。

 

第二弾の記事

optoelemech.hatenablog.com

TIMEX MK1比較

アクセス解析を見ていたら、記事の中で閲覧数が一番多い記事は、TIMEX MK1 MECHANICALのようです。確かにGoogleで検索するとかなり上位に出てきます。

他に紹介記事が少ないのでしょうね。

optoelemech.hatenablog.com

ということで、MK1メカニカルをもう少し詳細に紹介しようと思います。前の記事ではMiyota製と書いたのですが、色々調べていたら、実際はMiyotaではなく、中国のSeagull製の手巻き20石ムーブメントと書いてあるページがありました。確かにMiyataには自動巻き式のムーブメントしかありませんね。でも、僕はSeagullにも手巻きのノンデイトのムーブメントを見つけることはできませんでした。

やはり日付なしの手巻きということで安いムーブメントとなると、あまり選択肢が無いのでしょうね。ETA2801-2を載せると値段が高くなってしまうのでしょう。

TIMEXにしては値段が少し高いので(24,000円)、あまり売れていないのでしょうか、日本のTIMEXでは、在庫があるみたいです。

MK1 メカニカルキャンパー | TIMEXオンラインストア

グリーンの文字盤しか発売されていないようです。

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MK1 MECHANICAL

ベルトはクイックチェンジできるようになっています。

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尾錠はこのようにTIMEXのロゴが入っています。

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尾錠

では、同じケース径(36mm)のオリジナルキャンパーと比較してみましょう。アワーインデックスが丸か三角かが、一番大きな違いです。

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オリジナル・キャンパーとの比較

次にSSキャンパー(TW2R58300)と比較してみましょう。かなり近い雰囲気ですが、やはりアワーマーカーの違いが大きいですね。

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SSキャンパーとの比較

MK1アルミニウム(TW2T10300)はケース径が40mmなので、かなりサイズ感が違ってきます。

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MK1アルミニウムとの比較

やはり、黒文字盤で、アワーマーカーが三角のものを出してほしいですね。

他に比較してほしい時計があったらコメントに書いてください。

 

グランドセイコー 60周年 ブランドブック

僕はGrand Seikoは持っていないのですが、今年、60周年記念として発行された非売品のブランドブックは面白そうだったのでオークションで手に入れてありました。

時計の歴史や技術を知るにはこのような本は非常に役立ちます。

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Japanese craftmanship Watchmaking the Grand Seiko way

ケースや最初のページには「Japanese craftmanship Watchmaking the Grand Seiko way」と英語で書いてあるので、中も英語で書いてあるように思えますが、文章は日本語です。英語版は見たことがありません・・・。

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最初のページ

技術紹介がしばらく続きます。グランドセイコーと言えば、必ず出てくる「ザラツ研磨」ですが、今まで光学レンズの分野で25年ほど働いていますが、研磨技術として一般的な名称ではないことは確かだと思います。何か特殊な技術として大々的に宣伝して定着させようとしたのでしょうか?元々はスイスの研磨機械メーカーのザラツ兄弟社(GEBR.ZALLAZ)の機械を用いて研磨していたところから、そう呼ばれているみたいです。社内だけで用いられてきた呼び方を表舞台に登場させたのでしょうね。

昔、複写機でコピーすることを「ゼロックスする」と言う人たちが居たような感じでしょうか?「ホチキスしておいて」とか・・・。

他の会社も当然同等のことを行っていると思いますが、ザラツ研磨と呼んでいないだけだと思います。一般的には超鏡面加工はミラーポリッシュやブラックポリッシュと呼ばれたりしていることが多いと思います。

時計の雑誌や、Webの記事なんかでも良く取り上げられますが、個人的には、わざわざ大々的に解説する程のことではないと思っています。そんなに特殊なんでしょうか?

これは、通常、鏡面加工で、しっかり面を出さないといけないときの一般的な技術で、精密加工分野ではラップ加工(仕上げ)と呼ばれるものに近いと思います。ステンレスレベルの硬さであれば、最初はエンドミルによるミリング(フライス)加工で形状を作成し、次に砥石による平面研削、そして研磨剤によるラップ(LAP)加工、その後に仕上げ研磨(ポリッシュ)となります。セラミックスのように固い材料は研削からスタートせざるを得ません。

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研磨技術の解説

このあたりは、本当の技術本ではないので、どうしても誇張というのか、少し大げさな書き方になっています。

長年、技術開発をしてきた立場から言えば、手仕事でやるのが全てにおいて良いというわけではないし、その作業ができる人が社内に数名しか居ないということが、会社的に誇れることでもないんだと思っています。

先日、紹介したヴァシュロン・コンスタンタンの本とは、そのあたりのスタンスが違っているようです。ヴァシュロンの本には最新の加工機を用いれば、手作業よりも精度が良い完璧なものができるとハッキリと書いてあります。手作業による装飾によって機械加工の痕跡を消し、芸術品に近い存在となるのは、高級時計だけに与えられるものだと。そして、職人は様々な技術を身につけていかなければならないと・・・。

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現行モデルの解説

そして、グランドセイコーの歴史が紹介されています。

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歴史

ということで、非常に興味深く読むことができましたが、どうしても「グランドセイコー」という微妙なブランド名からして、本当の高級品になり切れていない、もどかしさを感じました。

本当はSEIKOブランドの価値をどんどん高めていって、その下のALBA等が現在のSEIKOの立ち位置になった方が幸せだったのかもしれません。

これって、トヨタの上にレクサスという高級ブランドを作ったのと似た感じがします。なんか作られた高級ブランド感が出てしまっているように思います。

ROLEXは、時計の質を上げ、高級化へ移行し、元々廉価版ブランドだったTUDORをひと昔前のROLEXの立ち位置にまで成長させました。やはりこちらの方が正統派な気がしますね。

 

BENRUS TYPE-I


BENRUS TYPE-Iが復刻されていたので、悩んだ挙句購入しました。

Benrusのページはこちらhttps://www.benrus.com/products/type-i

紹介記事はこちら

shop.hodinkee.com

グリーンのケースに入っています。限定1000本とのことですが、値段が少し高いので、すぐに売り切れることは無いと思いますが、どうでしょうかね。

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ケース

中はこんな感じです。なんとなく、ノルマンディー上陸作戦50周年記念のMIL-W-46374のケースの雰囲気と似ています。

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中身

正規の復刻は今回が初めてとのことです。ムーブメントは自動巻きのETA2681とのことです。オリジナルはBENRUS GS1D2で17石です。これはETA2620をBENRUSがモディファイしたものでした。

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全体

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本体

裏の刻印はレーザー刻印みたいです。いちおう当時の刻印に記載内容を近づけてありますね。日付は今年になっていますが・・・。

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裏の刻印

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付属の説明

以前、BEAMS等で販売されていた、クオーツの復刻モデルのTYPE-IとTYPE-IIがありますが、これはライセンス品なので、正規の復刻ではないということなんでしょうね。

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昔のBEAMS PLUSクオーツ版

こちらには、TYPE-Iには文字盤にBENRUSの文字があります。

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BEAMS PLUS版にはBENRUSの文字があります

電池交換のために裏蓋を2本の穴で回すことができるようになっています。

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裏の刻印

以前アップしたTYPE-IIの修理記事はこちらです。

optoelemech.hatenablog.com

 

クラフトワーク(Kraftwerk)「電卓」

電卓コレクターにとってドイツの音楽グループ、クラフトワークの「電卓」は必聴曲です。1981年発売です。

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アナログシングル見本品

この曲の効果音的に使用されている音は、Texas InstrumentsのLanguage Tutorという翻訳機を使用しています。電卓のように見えますが計算機能はありません。レコードジャケットの絵はちゃんと電卓みたいですね。

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TI LANGUAGE TUTOR

言語モジュールを替えることによって、翻訳できる言語が変わります。

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マニュアルで起動方法を確認

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SPANISH

アルバム「コンピューターワールド」に収録されている曲ですが、ドイツ語版「Taschenrechner」、英語版「Pocket Calculator」、フランス語版「Mini Calculateur」、そして日本語版の「電卓(Dentaku)」の4つが公式録音で、あとイタリアのテレビ番組で演奏されたイタリア語版「Mini Calcolatore」があるようです。

ただ、日本語版が含まれるCDは、ある時期に発売されたものだけです。

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日本語バージョン「電卓」入りCD

現在、通常販売されている2009年のリマスター版には日本語版は含まれていません。

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2009年リマスター

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日本語バージョン無し

1991年に「The Mix」という全曲新録音されたベストアルバムが発売されましたが、そこには英語版から日本語版へメドレー形式で続くバージョンが収録されています。

これが一般的に知られるようになり、ライヴでもこのバージョンが演奏されるようになりました。

海外のライヴでは、日本語部分も大合唱になるみたいです。

歌詞は「僕は音楽家 電卓片手に/足したり 引いたり/操作して 作曲する/このボタン押せば 音楽奏でる」を繰り返します。

一度聞くとクセになる曲です。クラフトワークテクノポップのパイオニアですからね。

オメガ ジェームズ・ボンド・コレクション

12日(土曜日)に、東京大丸の1Fのイベントスペースで、オメガ ジェームズ・ボンド・コレクションをやっていました。

過去に映画で使用されたモデル(といっても、映画で使用されたものではありません)が展示してありました。下の写真の真ん中の「シーマスターダイバー300M 007エディション」のパネルの裏にあるブース内に展示してありました。

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かなり凝った展示です

シーマスター ダイバー300M ジェームズ・ボンド リミテッド・エディション・セットも展示してありました。世界257セット限定だそうです。木製のケースがグローブトロッターのスーツケースに収まるようになっています。

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シーマスター ダイバー300M ジェームズ・ボンド リミテッド エディション セット

4,520,000円だそうです。ん~、どうなんでしょうかねぇ。

2019年12月発売ということなので、売れ残っているということなんでしょうね。

www.gressive.jp

www.fashionsnap.com

グローブトロッターでも「No Time To Die コレクション」というシリーズを発売しているようです。

jp.globe-trotter.com

オメガは、シーマスターの007モデルを出し過ぎのような気がしますね。さすがにやり過ぎると飽きられると思います。

ちなみに大丸10Fの時計売場のオメガのショップには、オリンピックの競技で、ラストラップに鳴らす、ブロンズのベルが展示してありました。

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ブロンズベル

実際に使用された本物だそうです。こんなものも製作していたんですね。

 

セイコーミュージアム銀座

 

今日、東京駅の方に用事があったので、ついでにセイコーミュージアム銀座にも寄りました。

公式ホームページはこちらです。

museum.seiko.co.jp

以前、墨田区にあったセイコーミュージアムが銀座に移転して、今年(2020年)8月にオープンしました。なかなか行く機会が無かったのですが、事前予約をして見てきました。

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仕掛け時計

予約制なので、ふらっと立ち寄ることはできません。現在は、1日を3つの時間帯に分けて営業しています。僕は13時から15時の回に行きましたが、自分が見ている間だけでも、他に何名か見に来ていました。

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エントランス

地下1Fから地上5階までが展示室になっています。エレベーターで各階を行き来しないといけないのは、便利なのか不便なのか・・・。1階ずつ移動すると思うので、階段を使うことができても良い気がしますが・・・。

地下にはウサイン・ボルト世界陸上で出した記録が、実際にその時に使われた機材で表示されています。

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ボルトの世界記録

その隣には、1992年のバルセロナオリンピックで岩崎京子が平泳ぎで金メダルを取った時の実際のスタート台が展示されています。

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岩崎京子のスタート台

和光の時計の実物大モデルもあります。

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和光の時計台の実物大

色々な展示がありますが、詳しいレポートはWebChronosでレポートされています。

www.webchronos.net

展示品にクラウンクロノグラフがありました。これは1964年発売の国産初の機械式クロノグラフです。

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クラウンクロノグラフ

銀座ミュージアムで購入したレターセットとクリアファイルと共に、クラウンクロノグラフのデザインを復刻したプレサージュSARX069と一緒に写真を撮ってみました。

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ミュージアムのグッズとクラウンクロノグラフデザインの復刻モデル

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セイコーミュージアムのクラウンクロノグラフ

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プレサージュSARX069

雰囲気は非常に良く似ていますね。日付があるのが違いますね。最大の違いはクロノグラフではないということですが・・・。

 

入場時にお土産を貰いました。

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おみやげ

中は缶バッジです。おそらく何種類もデザイン違いがあるのだと思いますが、和時計の図柄でした。

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缶バッジです

この後、和光の2階にあるグランドセイコーブティックフラッグシップ和光を見たりして帰ってきました。グランドセイコーも一つは欲しいところですが、なかなかコレといった自分のお気に入りが見つかりません。